つながる元気、ときめきキャンパス。大阪大学生活協同組合
<学生団体>11月のおすすめ本
★おすすめ本★ ★書評★


ISBN: 9784575520620
書名: 時給三〇〇円の死神
著者: 藤まる
出版社: 双葉社
本体価格: 639円

(1)『時給三〇〇円の死神』 藤まる 著

 「それじゃあキミを死神として採用するね」孤独に打ちひしがれる僕に突然現れた少女、花森はそう言い放った。父の会社の倒産がきっかけで両親は離婚し、母は実家へ帰還。残されたのは死んだ顔で細々と働く父親と膨大な借金。そんな僕に持ち掛けられたのは「死神」という名のアルバイトだった。曰く、未練を残したままこの世に残り続ける死者をあの世へと送り出すのが、死神の仕事らしい。時給は300円、残業代は出ない、シフトなんて選べないし交通費もボーナスも無い。有給なんてもってのほかだ。ブラック企業が随分とマシに思えてくるほどのこの劣悪っぷりに加え、怪しい宗教団体のような業務内容。こんなアルバイト、とても正気の沙汰とは思えない。だけど、それでも僕は死神になった。
死神として初めての仕事。いったい何が起きるのかと不安で胸を膨らませていた僕に与えられた仕事は、死とは何ら関係のないクラスメートの女の子の相談に乗ることだった。はっきり言って意味が分からなかった。でも、決して意味のないものではなかった。
それからも色んなことがあった。どれもこれも大変で、呆れを通り越して笑いがこみあげてくるほどだ。本当にろくでもない仕事だと自分でも思う。
だけど、それでも僕はキミにこの仕事を勧めたい。 

【評:渡邊大祐】



ISBN: 9784759819267
書名: なぜペニスはそんな形なのか
著者: ジェシー・ベリング
出版社: 化学同人
本体価格: 2,500円

(2)『なぜペニスはそんな形なのか』 ジェシー・ベリング 著
 
 チ○コにまつわる疑問は山ほどある。「なぜあんな形なのか?」「朝勃ちって必要?」「なんで垂れ下がってるの?」など数えきれない。ちなみに私の悩みは夢精が多すぎることだ。
ゲイで無神論者で進化心理学者である筆者は、こうした「不謹慎で不真面目な科学」に極めて真面目に取り組んでいる。表題でもある「ペニスの形」や「女性の射出」、更には筆者の専門分野である宗教や自殺など33個のコラムが収められている。主に心理学や進化論の観点から書かれているが、専門的な内容はそこまで無くユーモアな語り口であり文系の私にも難なく読み進められた。またこの本の特徴として、それぞれのテーマを先行研究の紹介による解説に敢えて限定し、「誰々がこんな実験をしてこんな事を主張してるんだけど君はどう思う?」と疑問を投げかけるような構成となっている。「これはこうなんだ」という断定的な言い回しを避け、純粋な知的好奇心を抱かせてくれるスタンスが私は最も気に入った。各コラムの長さも6〜8ページ程度で読む順番も自由である。私も「ヒトラー問題で考える自由意志」というコラムからまず読んだ。10分も立ち読みすれば1つのコラムは読めるのでまずは面白そうなテーマに目を通してほしい。気に入ったらこの少し恥ずかしい表紙の本をレジまで持参してほしい。肩の力を抜いて、性に関する偏見や恥じらいを捨て、この「不謹慎で真面目な科学」の世界へ足を踏み出してほしい。 

【評: 廣川祐宜】



ISBN: 9784088650791
書名: ハチミツとクローバー 1
著者: 羽海野チカ
出版社: 集英社
本体価格: 400円

(3)『ハチミツとクローバー 1』 羽海野チカ 著

  ここ2、3週間で一段と寒くなりましたね。空気が冷え込んでいくと、同時に心の中の虚しさも増していく気がします。大学生になったら楽しいことばかりが待っていると信じ、つらい受験勉強も耐えることができました。しかし、人生そんな甘いものではありませんでした。小中高より遥かに広いキャンパスの中で、自分の居場所はどこかなと毎日必死で、恋に関しても勉学、就職活動に関しても到底自分には越えられそうもない壁ばかりで。気がついたら一人でぼーっと自分の口から出ている白息を眺めていました。
 人生そう甘くはありませんが、同時に意外となんとかなるものです。全てがめんどうくさくなってぽいっと投げ出した瞬間、自分の本音や見えていなかった優しさに気付くものです。季節の終わり目、適わぬ思いで生きづらさを感じているならば、全てを投げ出してトイレに閉じこもり漫画でも読むのはいかがでしょうか。自分の痛々しさまでも愛らしく見えてくる手助けにきっとなるでしょう。そんな一冊をここにー。 

【評: 高倉久有】



ISBN: 9784476033618
書名: 佐藤満春のトイレ学
著者: 佐藤満春
出版社: 第三文明社
本体価格: 1,300円

(4)『佐藤満春のトイレ学』 佐藤満春 著

 今から600字で、いかにトイレが魅力的な存在であるかを皆さんに伝える。かなり骨の折れる作業だがなんとかやってみよう。
 1つ目、便器自体の魅力である。温水洗浄便座などの快適に過ごせる仕組みに加え、表面加工技術などの清潔に保つ技術、さらに洗浄方式等による節水技術。こうした日本の技術は世界一である。また、デザインも忘れてはならない。美しい曲線を描いたもの、ごつごつしたもの…便器はかっこいいし、可愛い。
 2つ目、トイレ空間の魅力である。汚い・臭い・暗いの3Kと呼ばれた時代から数十年、トイレ空間は用を足すだけの場所からリラックスする場所へと変化している。百貨店やカフェのトイレはおしゃれにデザインされ、中にはソファまで設置してあるトイレも存在する。
 最後はトイレに関わる文化の魅力である。「トイレの花子さん」、「マルセイ・デュシャン」、「便所飯」、など枚挙にいとまがない。トイレという視点で物事を見ることで新しいものが見えてくる。
 さて、どうだろうか。私の試みは成功しただろうか。もし、まったく興味が湧かなかった場合は本書を読んでほしい。私よりも分かりやすく、かつ面白く魅力を紹介している。一方で、少しでも興味が出た人にも本書も読んでほしい。文字の大きさから子供向けだと思う人もいるかもしれないが、トイレの抱える課題を含め、網羅的にトイレを知ることができる。まさに入門書である。それでは楽しいトイレライフを。

【評: 巖西純哉】



ISBN: 9784101098029
書名: ようこそ地球さん
著者: 星新一
出版社: 新潮社
本体価格: 670円

(5)『ようこそ地球さん』 星新一 著

 皆さん、星新一をご存知でしょうか。僕はYouTubeのある名前を言ってはいけないネタ動画で彼の作品を奇跡的に知ることができ、見事にハマりました。彼の作品はショートストーリーなので読みやすく、トイレでサクッと読むのに最適です!面白すぎてトイレに長居してしまうかもしれませんが、その分創造的な排便を約束してくれると思います!(??)また、アイデアも豊富で飽きもこないので、是非一度手にとって見てください。
そして、この本の中で1番好きなのは「見失った表情」という作品です。舞台は美容整形が当たり前になった未来の日本です。またその時代にはダイヤル一つで自分の表情を完璧に操ることのできる機械があり、違法であるにもかかわらず主人公はそれを付けてしまいます。
計算し尽くされ、精巧に作られた綺麗さと、人間本来の醜さ、素直さ。男の目の前で最後に美しく光るのは果たしてどちらでしょうか...この話は綺麗さと美しさとの違いや、僕らが綺麗さを求めるあまり知らず識らずのうちに失っているものについて考えさせてくれます。

【評:浦田祥宏】



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▼ 2018年11月の担当学生団体 ▼
大阪大学 トイレ研究会


代表の趣味が高じてひっそりと発足した大阪大学トイレ研究会だったが、気がつけばメンバーが13人に。大阪大学のトイレの質向上を旗印に、社会系サークルへと華麗に転身。
Twitter等のSNSで阪大生をトイレオタクに洗脳していく傍ら、月に一度、夜な夜なお店を貸し切って怪しい集会を催しては、目標達成のためのプランを練っている。
大それた目標を掲げてしまった以上、もう後には引けない。前進あるのみだ!今後の活動に期待!
大阪大学生活協同組合 TEL:06-6841-3326(代)