2025.01.10 今月のおすすめ書籍(2025年1月)
おすすめ新刊紹介「文庫」
彼女の名前は
出版社 | 筑摩書房 |
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発刊日付 | 2025年1月14日 |
著者 | チョ・ナムジュ 小山内園子 すんみ |
本体価格 | 946円(本体860円+税) |
ISBN | 9784480439987 |
おすすめ新刊紹介「新書」
手段からの解放
出版社 | 新潮社 |
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発刊日付 | 2025年1月17日 |
著者 | 國分功一郎 |
本体価格 | 968円(本体880円+税) |
ISBN | 9784106110726 |
アメリカ・イン・ジャパン──ハーバード講義録
出版社 | 岩波書店 |
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発刊日付 | 2025年1月17日 |
著者 | 吉見 俊哉 |
本体価格 | 968円(本体880円+税) |
ISBN | 9784004320487 |
おすすめ新刊紹介「一般書」
あえのがたり
出版社 | 講談社 |
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発刊日付 | 2025年1月22日 |
著者 | 加藤シゲアキ 今村翔吾 小川哲 |
本体価格 | 2,200円(本体2,000円+税) |
ISBN | 9784065378762 |
残念ながら、小説を読むだけでは暖を取ることも、おなかを満たすこともできません。
ですが、いつか、魂を励まし、心に寄り添える力が物語には宿っていると信じています。
奥能登地域の農家では、古くから稲作を守る“田の神様”を祀り、感謝をささげる「あえのこと」という儀礼が行われてきました。
「あえ=おもてなし」、「こと=祭り」をあらわします。
物語によるおもてなし「あえのがたり」のために集まったのは、今、もっとも新作を待たれている10人の小説家。
10人の作家による、1万字の物語によるおもてなしをご堪能下さいませ。
おすすめ新刊紹介「人文書」
平等について、いま話したいこと
出版社 | 早川書房 |
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発刊日付 | 2025年1月 |
著者 | トマ・ピケティ マイケル・サンデル 岡本麻左子 |
本体価格 | 2,200円(本体2,000円+税) |
ISBN | 9784152104014 |
おすすめ新刊紹介「理工書」
p進解析入門: p進数からゼータ関数まで
出版社 | 丸善出版 |
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発刊日付 | 2025年1月31日 |
著者 | 二―ル・コブリッツ(著) 長岡 昇勇 (翻訳) |
本体価格 | 5,500円(本体5,000円+税) |
ISBN | 978-4621310687 |
本書での取り扱いにおいて,p進解析のいくつかの基本的アイデア,すなわちQpの代数拡大へのp進絶対値の拡張,複素数体のp進類似の構成,p進べき級数の理論の展開などは,通常の解析学の身近な概念や例との対比が強調されている.また,教育上効果的でもありこの分野への関心を刺激するような顕著な応用である,ゼータ関数のp進的性質に関する久保田-レオポルトのp進ゼータ関数の理論や,合同ゼータ関数の有理性に関するドゥオークの定理なども提示されている.
p進解析は古典解析学を学んだばかりの学生にとって興味深い視点を提供してくれるのみならず,p進的手法が数論や表現論など数学的研究の多くの分野で重要な位置を占めている今日,代数と数論に足を踏み入れている学生に対しても,貴重な視点を提供するであろう.
ストリング図で学ぶ圏論の基礎
出版社 | 森北出版 |
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発刊日付 | 2025年1月22日 |
著者 | 中平健治 |
本体価格 | 4,950円(本体4,500円+税) |
ISBN | 9784627063716 |
抽象化が進み、数学的構造が複雑な圏論の概念。
その構造をストリング図で表すことで、数式だけではつかみづらい概念を視覚的に理解できるようになります。
本書では、自然性や普遍性といった基礎からはじめ、随伴、極限、カン拡張といった圏論の主要な概念を、ストリング図を用いて解説していきます。
豊富な演習問題については、森北出版Webサイトで詳細解答を公開し、ストリング図を使いこなせるようになるまで手厚くサポート。
圏論をはじめて学ぶ人、他書で挫折した人だけでなく、ひととおり習得し終えた方にとっても、新たな視点や理解を得られる一冊です。
改訂 独習Pythonバイオ情報解析〜生成AI時代に活きるJupyter、NumPy、pandas、Matplotlib、Scanpyの基礎を身につけ、シングルセル、RNA-Seqデータ解析を自分の手で (実験医学別冊)
出版社 | 羊土社 |
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発刊日付 | 2025年1月30日 |
著者 | 先進ゲノム解析研究推進プラットフォーム(編集) |
本体価格 | 7,150円(本体6,500円+税) |
ISBN | 9784758122788 |
【目次】
改訂にあたり
はじめに(初版)
第1章 この本の使い方と事前準備
第2章 生成AIを用いたプログラミング
第3章 Jupyter Notebookの使い方
第4章 Python速習コース
第5章 文字列処理の基本 〜ファイルの読み書き,正規表現
第6章 Biopythonを用いた塩基配列データの扱い方 〜オブジェクト指向入門
第7章 pandasはじめの一歩 〜表形式データの扱い方
第8章 RNA-Seqカウントデータの処理 〜pandas実践編
第9章 データの可視化 〜Matplotlib,Seabornを用いたグラフ作成
第10章 統計的仮説検定 〜RNA-Seqデータを用いた検定の基本からモデル選択まで
第11章 シングルセル解析(1) 〜テーブルデータの前処理
第12章 シングルセル解析(2) 〜次元削減
第13章 シングルセル解析(3) 〜クラスタリング
付録A NumPy入門
付録B Scanpyを使ったシングルセル解析
重点解説 モンテカルロ法と準モンテカルロ法
出版社 | サイエンス社 |
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発刊日付 | 2025年1月23日 |
著者 | 鈴木 航介 (著), 合田 隆 (著) |
本体価格 | 2,530円(本体2,300円+税) |
ISBN | 9784781916231 |
【主要目次】統計的推定とモンテカルロ法/乱数生成/分散減少法/マルチレベルモンテカルロ法/準モンテカルロ法の理論/再生核ヒルベルト空間/準モンテカルロ法 ― 格子/準モンテカルロ法 ― デジタルネット/いくつかの応用
マルチンゲール
測度論の概観からスパース推定の基礎まで(統計学One Point 27)
出版社 | 共立出版 |
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発刊日付 | 2025年1月14日 |
著者 | 西山陽一 |
本体価格 | 2,530円(本体2,300円+税) |
ISBN | 9784320112780 |
本書では、マルチンゲールに関する二つのテーマを扱う。
一つ目として、マルチンゲールの基本事項をまとめつつ、マルチンゲール収束定理の証明を、J.L. Doobによるオリジナルなアプローチとは異なる方法で解説している。まず第2章でいくぶん推理小説風に問題提起し、新鮮味のある軽快な謎解き風の記述を経て、第4章ですべての謎に対する明快な解答を与えている。多くの初学者にとって、本腰を入れてマルチンゲールの研究を始めていただく契機となることを願って本書を執筆している。
二つ目のテーマとして、「確率的最大不等式」という新しいツールを第5章で紹介し、それを第6章でスパース推定に応用している。本書の出版により、高次元統計学にあたらしい風を吹き込み、同分野にあたらしい研究者をいざなうことができれば、筆者としては至高の喜びである。
本書は読者がルベーグ積分論をひととおり勉強されたことを想定しているが、実際にはむしろ「勉強したことはあるのだが、砂を嚙むようでわからなかった」という方々を読者として歓迎するため、測度論の概観を付録に記載している。
内容の理解度を確認できるようにいくつかの演習問題および解答例も掲載している。
改訂版 入門確率過程
出版社 | 東京図書 |
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発刊日付 | 2025年1月11日 |
著者 | 松原 望 (著, 編集), 山中 卓 (著), 小船 幹生 (著) |
本体価格 | 3,520円(本体3,200円+税) |
ISBN | 9784489024313 |
そのためには実例、数値例を多くし、わかりやすい解説(ときにはやさしすぎるかもしれない)と基礎的な実用例を多く登場させ、細事はこの際さておき、骨太で自然体のわかりやすさを重くみた。
実例には、経済の例などを用いて社会人のニーズにこたえようとした。
20年振りの改訂では章末問題(ワンポイント練習)やファイナンスの章を新たに設けるなど、内容がさらに充実。
もくじ
第1章 確率の基本
第2章 確率変数と確率分布
第3章 いろいろな確率分布
第4章 多次元確率変数
第5章 独立確率変数とその応用
第6章 ランダム・ウォーク
第7章 極限定理の基礎
第8章 ブラウン運動とマルチンゲール
第9章 確率積分と伊藤の公式
第10章 ファイナンス数理入門
第11章 信用リスク評価入門
凸多面体と計算
出版社 | 共立出版 |
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発刊日付 | 2025年1月30日 |
著者 | 福田 公明 (著), 森山 園子 (著), 高山 信毅 (編集)他 |
本体価格 | 4,070円(本体3,700円+税) |
ISBN | 9784320115224 |
本書は、凸多面体の古典的な結果に加え、計算量理論とアルゴリズム設計の両方の観点から、多面体計算における基本的かつ発展的な手法を解説する書籍である。
多面体の双対性、Eulerの関係、シェラビリティー、McMullenの上限定理、Minkowski-Weylの定理、超平面アレンジメントの面数公式など、順々に解説していく。
多面体計算の研究においては、医学、工学を始めとする様々な分野に現れる多面体的構造の解析が本質的な問題解決をもたらしてきたこともあり、多面体計算の有用性は様々に確かめられてきた。そのような意味で未知の可能性を秘めていると言える多面体計算を学ぶのに好適な書と言えるだろう。
衡統計物理 (基本法則から読み解く物理学最前線 33)
出版社 | 共立出版 |
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発刊日付 | 2025年1月14日 |
著者 | 須藤彰三,岡真,早川尚男 |
本体価格 | 2,640円(本体2,400円+税) |
ISBN | 9784320035539 |
本書の前半では、連続体力学の基礎、レオロジーの一般論、液体論の基礎を手短に紹介する。この前半部分の予備知識は教養レベルの連続体力学と初等統計力学である。
後半で、粉体が固体的状態にあるときのレオロジー、粒子がばらばらに気体のように動く際の運動論、一種の固液相転移であるジャミング転移について、最近の研究成果に基づき、粉体の非線形レオロジーの最前線を紹介する。
これらの内容を1冊の本で一貫したストーリーで語った本書には、洋書も含めて類書は見当たらない。