2025.09.16 今月のおすすめ書籍(2025年9月)

 

おすすめ新刊紹介「文庫」

探偵小説漫想 -夢野久作随筆選

出版社 中央公論新社
発刊日付 2025年9月19日
著者 夢野久作
本体価格 1,100円(本体1,000円+税)
ISBN 9784122077034
「探偵小説の正体」とは何か? 怪作『ドグラ・マグラ』等で知られる不世出の作家・夢野久作による随筆を精選、そのエッセンスを一冊に。〈解説〉新保博久
 

おすすめ新刊紹介「新書」

パレスチナ占領

出版社 筑摩書房
発刊日付 2025年9月11日
著者 平野雄吾
本体価格 1,056円(本体960円+税)
ISBN 9784480077097
AIが空爆の標的を決定。国際法違反の入植地拡大。狙われる医療施設……。

「ここは死と荒廃と絶望の舞台になっている」

2023年10月7日、イスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲で始まったパレスチナ自治区ガザの戦闘は、パレスチナ側の死者が6万人を超える未曽有の大惨事に至った。

これは反ユダヤ主義による蛮行ではなく、長きにわたるイスラエルによるパレスチナ占領が招いた悲劇ではないか。2024年までエルサレム特派員を務めた著者は、パレスチナの人々が抱き続ける故郷喪失と抵抗の記憶を聞きとり、イスラエル国内で被害者意識が強化される構造を読みとく。

その歴史から現在まで、パレスチナ問題を一望する必読の書。
 

おすすめ新刊紹介「一般書」

イン・ザ・メガチャーチ

出版社 日経BP
発刊日付 2025年9月3日
著者 朝井リョウ
本体価格 2,200円(本体2,000円+税)
ISBN 9784065404263
沈みゆく列島で、“界隈”は沸騰する――。
あるアイドルグループの運営に参画することになった、家族と離れて暮らす男。内向的で繊細な気質ゆえ積み重なる心労を癒やしたい大学生。仲間と楽しく舞台俳優を応援していたが、とある報道で状況が一変する女。ファンダム経済を仕掛ける側、のめり込む側、かつてのめり込んでいた側――世代も立場も異なる3つの視点から、人の心を動かす“物語”の功罪を炙り出す。
「神がいないこの国で人を操るには、“物語”を使うのが一番いいんですよ」
 

おすすめ新刊紹介「人文書」

人はみな妄想する 増補新版  ジャック・ラカンと鑑別診断の思想

出版社 青土社
発刊日付 2025年9月26日
著者 松本 卓也
本体価格 3,960円(本体3,600円+税)
ISBN 9784791777419
知られざるラカンの全貌
精神病か神経症かを判断する「鑑別診断」をめぐるラカンの変遷を、50年代、60年代、70年代と、思想と臨床の両方から光をあてながら丁寧に読み解いていくとき、そこに一貫するものとともにまったくあたらしいラカン像が浮かび上がってくる。ラカン理解の精度と明度を従来よりも飛躍的に高めた画期の書。おそるべき俊英による圧巻のデビュー作が、フーコー論を付加して待望の増補版としてよみがえる。
 

おすすめ新刊紹介「理工書」

対称性と機械学習

出版社 岩波書店
発刊日付 2025年9月20日
著者 岡野原 大輔
本体価格 4,400円(本体4,000円+税)(予価)
ISBN 9784000056540
世界は対称性にあふれている。入力に対する構造的な変換に対して不変であるのが対称性で、物理世界を扱う機械学習で効率的な学習を実現し、未知の状況にも対応できるようになるために欠かせない概念だ。本書は関係する数学を基礎から解説した上で、対称性が機械学習の文脈でどのように表されるのかを示し、利用する手法を紹介する。
 

数理モデルはなぜ現実世界を語れないのか
社会的な視点から科学的予測を考える 

出版社 白揚社
発刊日付 2025年9月2日
著者 エリカ・トンプソン 塩原通緒
本体価格 4,950円(税込)(本体4,500円+税)
ISBN 9784826902724
すべてが仮説どおりに動く、現実世界とは乖離した「モデルランド」から、私たちは抜け出すことができるのか?

現実世界で起こるさまざまな現象を数式であらわす「数理モデル」。複雑な世界を理解して意思決定をするために、いまや欠かせない重要なツールだ。だが、モデルは現実をそっくりそのまま映し出すことはできない。
もしモデルを構築するときに、バイアスがかかったり、社会的な要素が考慮されていなかったら?

どうすれば数理モデルを不確実な現実世界で正しく役立てることができるのか?
感染症のパンデミックや金融リスク管理、気候変動の予測など、数理モデルが使用された実例を提示しながら、数理モデルに潜む本質的な問題と危険性を検討する。
人々が正しい未来に向かうために、文化や価値観、偏見といった社会・政治的な問題として数理モデルを根本から問い直す画期的な論考。

すべてが仮説どおりに動く、現実世界とは乖離した「モデルランド」から、私たちは抜け出すことができるのか?

◆ ◆ ◆
モデルがいかに頻繁に誤用されているか、いかに使用されるべきかを論じる素晴らしい本。──ジョン・ケイ(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス客員教授、『金融に未来はあるか』著者)

数理モデルが世界をどう方向づけるかを示す明快で説得力のあるガイド。数理モデルをよく知らない消費者から洗練されたモデルユーザーになる方法を教えてくれる。──スティアン・ウェストレイク(王立統計協会最高責任者、『無形資産経済 見えてきた5つの壁』共著者)
 

分析者のための因果推論入門
データ分析と意思決定を紐づける手法と考え方を網羅的に詳解する

出版社 ソシム
発刊日付 2025年9月24日
著者 堀井俊佑
本体価格 2,860円(本体2,600円+税)
ISBN 9784802615198
因果推論の大きな特徴は、「何を仮定するか」を常に明らかにしながら分析を進める点にあります。分析の結果、何らかの数値が得られたとしても、それが意味を持つのは、前提として置いた条件が成り立っている場合だけです。推定値そのものよりも、その背後にある構造や仮定を意識することこそが、因果推論を活用する第一歩なのです。
本書では、因果推論を学ぶうえで欠かせない二つの視点−潜在反応モデルと構造的因果モデル−を行き来しながら、それぞれの成り立ちや考え方、そして実際にデータから因果効果を推定する方法を紹介しています。異なる枠組みを対比させながら学ぶことで、「どちらの理論を使えばよいのか」という単純な選択ではなく、「状況や目的に応じてどう使い分けるか」を考える視点を身につけてください。
 

笑わない数学 3

出版社 KADOKAWA
発刊日付 2025年9月5日
著者 NHK「笑わない数学」制作班
本体価格 1,980円(本体1,800円+税)
ISBN 9784046069023
シリーズ累計5万部突破の人気数学書!
「学生時代、数学が苦手だったけど、よみやすい」「フルカラーで見やすい」など数学から離れてしまった方や、「番組でモヤっとした部分がしっかい説明されている」「数学の勉強を始める1冊目におススメ」など数学ファンからも大好評!
天才たちを苦しめた数々の難問を気軽に楽しめる、全世代にオススメの数学入門書です。
 

原理と意味から理解する ベイズ統計 入門講義

出版社 講談社
発刊日付 2025年9月26日
著者 原啓介
本体価格 3,080円(本体2,800円+税)
ISBN 9784065407127
新しい統計学「ベイズ統計」の核心を、初学者にやさしい講義調の語り口でていねいに解説。高度すぎず浅すぎず、紙と鉛筆の計算で原理から理解できる。本当にわかりたい人のための、専門書への扉を開く本格入門書。
 

もっと手を動かしてまなぶ 集合と位相ドリル

出版社 裳華房
発刊日付 2025年9月27日
著者 藤岡 敦
本体価格 2,310円(本体2,100円+税)
ISBN 9784785316099
★ 「手を動かしてまなぶ」シリーズに完全準拠したドリル本 ★

『手を動かしてまなぶ 集合と位相』(ISBN 978-4-7853-1587-0、以下「親本」)と目次立てが1対1に対応したドリル本。
すぐに取り組める簡単な問題、親本の再確認になるような問題を意識的に取り上げ、読者の手が止まらないようにした。
また、親本で触れてはいるが深く扱えなかった具体例(ゾルゲンフライ直線、ゾルゲンフライ平面、余有限位相、余可算位相など)をくり返し登場させ、理解の定着を図った。
『手を動かしてまなぶ 集合と位相』から取り組むも良し! ドリル本で腕試しも良し! さあ、ペンをもって、手を動かしてみよう!

◆本書の特徴◆
◎ 確認や復習がしやすい。ドリル本だけで独立して使うこともできる。
◎ 冒頭に「全体の地図」、「基本的な位相および位相空間」、(収録したすべての例題・問題の)「チェックリスト」を載せ、内容整理とモチベーションアップを図った。
◎ ふり返りのマークを用いて、問題を解くにあたって必要となる概念の引用を、主に『手を動かしてまなぶ 集合と位相』から行なった。また、各節の終わりに用意した問題が本書のどこの項目と対応しているかを示した。
◎ 例題や問題について、くり返し解いて確認するためのチェックボックスを設けた。
◎ 省略されがちな式変形の理由づけをアイコンを用いて示した。
◎ 「手を動かしてまなぶ」シリーズと同様に、問題を「確認問題」「基本問題」「チャレンジ問題」の3段構成にした。読者が簡単で基本的な問題に数多く触れられるようにした。
◎ 巻末にすべての問題の詳細解答を載せた。
 

増補新版 情報幾何学の新展開

出版社 サイエンス社
発刊日付 2025年9月25日
著者 甘利 俊一
本体価格 2,970円(本体2,700円+税)
ISBN 9784781916484
情報幾何学は,確率分布のなす空間の幾何学として古くから研究され,機械学習や深層学習など,現代の情報科学に広く応用されてきた.初版刊行以来,多くの読者に読み継がれて11年を経た今回の改訂では,Wasserstein幾何の応用の広がりと,それに関連した情報幾何の理論についての一章を設け,さらに充実した内容となっている.情報幾何学の理論を発展させてきた創始者自らによる解説の決定版.

【主要目次】
多様体とダイバージェンス関数(多様体とダイバージェンス関数/他),微分幾何学入門(アファイン接続,共変微分,測地線/曲率と捩率/他),統計的推論の情報幾何(統計的推論と情報幾何:曲指数型分布族を用いて/他),情報幾何の様々な応用(Wasserstein情報幾何/Wasserstein情報幾何の応用/他)
 

複素曲面特異点入門

出版社 内田老鶴圃
発刊日付 2025年9月4日
著者 都丸正 奥間智弘
本体価格 6,050円(本体5,500円+税)
ISBN 9784753602049
本書は,複素関数論,トポロジー,可換環論などの基礎的な知識をもつ,大学4年生から大学院の修士課程の学生を念頭に,複素曲面特異点に関し,基礎的な事柄を解説することを目的としている.とくに,簡単な具体例について特異点解消の計算や,種々の不変量の計算を実行して,実験的数学の面白さを味わうことも主な目的である.本書では,随所に簡単な類似の具体例の計算を多数配置してあるが,それらの計算を読者が再度行うことで「読者自らが新たな事象の発見を目指せるようになる」ことも意図している.
こうした目的のために,層や層係数コホモロジー群については第8章に付録的に配置する.また,Serreの双対性定理など著名な結果で,他書で証明が容易に見られるものは,結果のみ述べ使用することにする.ただし証明が簡潔に述べられ具体例の計算に必要なものはできる限り述べる.
 

Rで学ぶ経済シミュレーション分析
予測と政策効果の検証

出版社 オーム社
発刊日付 2025年9月25日
著者 村尾博
本体価格 4,620円(本体4,200円+税)
ISBN 9784274233876
財政・金融政策の因果関係と波及効果の検証に焦点を当てた経済シミュレーション分析を解説!
本書は、伝統的な連立方程式回帰モデル(マクロ経済分野では、マクロ計量経済モデルなどと呼ばれる)の理論と構築のノウハウを解説しています。
前記モデルは、原因の変化に対する結果の応答を調べるシミュレーション分析が主になっており、そのような因果関係的シミュレーション分析(言い換えると、効果検証的なシミュレーション分析)に焦点を置き、回帰モデルの初心者にとっても、ベテランにとっても、役立つ解説となっています。
また、経済シミュレーション分析に焦点を置いていますが、その前提となるモデル構造が適切に特定化・推定できるよう、推定、仮説検定に大きなスペースを割いて解説しています。
本書で解説した理論の実践にあたり、優れたRパッケージでありながらあまり日本では広まっていない「bimets」を用いた分析方法を、初めてでもすぐに使えるよう解説しています。
 

入門 弦理論

出版社 東京図書
発刊日付 2025年9月10日
著者 畑浩之
本体価格 3,960円(本体3,600円+税)
ISBN 9784489024443
宇宙を記述する究極理論の候補としても注目を浴びる弦理論(ひも理論)について、
できるだけ基本的な内容に絞り、修士課程学生だけでなく、
解析力学・電磁気学・量子力学・特殊相対論などを学んだ学部上回生でも数式を追って理解できるようにしました。
また、超弦理論についてはコラムで簡単に触れた。
20世紀に南部陽一郎らによって提案され、発展を続ける理論をまとめた待望のテキスト。
弦理論をこれから本格的にマスターしたい方にお薦めの一冊。
 

Dブレーン 増補新装版 
超弦理論の高次元物体が描く世界像

出版社 東京大学出版会
発刊日付 2025年9月25日
著者 橋本幸士
本体価格 2,970円(本体2,700円+税)
ISBN 9784130636100
Dブレーンとたわむれる,わたしの好きな言葉です.
○●ブレーン,ホログラフィー,ブラックホール,高次元宇宙……●○
最先端の素粒子物理学・弦理論の研究成果によると、我々はブレーン(膜)上に住んでいると考えられている。映画『シン・ウルトラマン』『オッペンハイマー』の監修をつとめた、いま話題の物理学者が、最先端の動向を交えてブレーンについて解説する。
 

量子論の枠組みとその展開

出版社 共立出版
発刊日付 2025年9月20日
著者 西川裕規
本体価格 3,740円(本体3,400円+税)
ISBN 9784320036383
本書では、ベクトルの初歩的な知識を出発点として、量子論の理論的枠組みを図を描きながら読者とともに考察しながら導入していく。例えば、物理量を古典論の場合と同様に状態の測定値ラベル付き分類と捉え、量子論の物理量による状態分類の様相を図解で導入する。そしてその図解から、各測定値が得られる確率がピタゴラスの定理を考慮すると自然な形で得られることを解説した。次に、図解で納得しながら導入した事柄を一般的に定式化して量子論の枠組みを完成させ、後半ではそれをいくつかの量子系に適用、展開していく。そこでは、量子テレポーテーションや量子アニーリングなどの量子情報系も取り上げた。さらに、多粒子系の量子力学から場の量子論、近似理論などの発展的な題材についても解説した。
 

スペクトル法による数値計算入門 第2版

出版社 東京大学出版会
発刊日付 2025年9月25日
著者 石岡圭一
本体価格 4,620円(本体4,200円+税)
ISBN 9784130606080
偏微分方程式の数値計算法の一種で、地球物理・流体力学分野で多用されるスペクトル法について基本的な事項から解説。スペクトル法に初めて触れる読者が読み進められるように、Pythonプログラムの例を載せ、簡単な流体計算ができるようになることを目指す。
 

教養のための宇宙学入門

出版社 朝倉書店
発刊日付 2025年9月19日
著者 嶺重慎
本体価格 3,300円(本体3,000円+税)(予価)
ISBN 9784254150254
天文学・宇宙科学の入門書。基礎知識から惑星探査、ブラックホール、ダークマターなどの新しいトピックまでを数式を極力使わずにやさしくコンパクトに、かつ最新の研究に基づいて解説する。オールカラーで美麗な天体の画像を多数掲載。
 

量子ドット技術の最前線

出版社 エヌ・ティー・エス
発刊日付 2025年9月8日
著者 荒川泰彦
本体価格 63,800円(本体58,000円+税)
ISBN 9784860439767
2023年ノーベル化学賞受賞!注目の半導体「量子ドット」?
◆量子ドットの作製、制御、信頼性向上の最新研究を解説!
◆ディスプレイ、太陽電池、レーザ、光源、量子コンピュータ、生体への応用研究についても紹介!

【主な目次】
総論 量子ドットの発展
第1編 基礎編
 第1章 作製技術
 第2章 物性制御
 第3章 コロイダル量子ドットの発展と信頼性・安全性の向上
 第4章 量子ドットの高性能化,高効率化,信頼性向上
第2編 応用編
 第1章 ディスプレイ
 第2章 太陽電池
 第3章 レーザと単一光子源
 第4章 量子光源
 第5章 量子ビット
 第6章 生体応用
 

初めてのLangChain

出版社 オライリー・ジャパン
発刊日付 2025年9月16日
著者 MayoOshin NunoCampos 新井翔太(Webエンジニア) 嶋田健志
本体価格 4,620円(本体4,200円+税)
ISBN 9784814401307
LangChain、LangGraphを使った生成AIアプリケーション開発を体系的に学ぶ!
LangChainは、大規模言語モデルを活用したアプリケーション開発を支えるフレームワークです。本書では、プロンプト設計、RAGインデックス構築、会話メモリ、外部ツール連携、自律エージェントについて詳しく説明し、基本理論から実装、テスト、CI/CD、運用監視、継続的改善までの全プロセスをPythonとJavaScriptによる豊富なサンプルコードで丁寧に解説しています。さらに、LangGraphによる高度なエージェントアーキテクチャ、外部データやツールの連携、監視や評価の手法まで網羅しており、社内文書検索、FAQボット、パーソナライズドアシスタント、業務自動化など、さまざまなLLMプロジェクト要件に対応できる内容となっています。
 

実践 LLMアプリケーション開発

出版社 オーム社
発刊日付 2025年9月27日
著者 SuhasPai 金本勝吉 オライリー・ジャパン編集部
本体価格 4,620円(本体4,200円+税)
ISBN 9784814401314
大規模言語モデル(LLM)を活用した実践的なアプリケーション開発へと繋がる、知識、テクニック、ツールの包括的な解説書。
著者自身によるLLMを用いた数々の実験と、800本を超える論文の知見に基づき、モデルの構造や限界、活用手法、応用パターンを体系的に紹介することで、直感的な理解と応用力を身につけられるよう構成されています。
LLMがどんなデータを用いて、どんな目的で訓練されているかといった原理的な側面から、ファインチューニング、推論の最適化、RAG(検索拡張生成)といった応用的な側面まで、PoC(概念実証)から一歩踏み出したアプリケーションの構築を目指す方に気づきを与える一冊です。
 

生成AI時代の価値のつくりかた
実践者のマインド、スキル、データ、ユースケース

出版社 オーム社
発刊日付 2025年9月27日
著者 RobThomas PaulZikopoulos KateSoule
本体価格 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 9784814401291
現在、私たちは生成AIとエージェントAIの誕生により、インターネットの登場に匹敵する変革期にいます。これは単なる技術的な流行ではなく、ビジネスのあり方そのものを変える大きな波です。本書は、単なる「AIユーザー」から、自社のデータとAIプラットフォームを活用し、独自のビジネス価値をつくりだす「AI価値創造者」へとなるための羅針盤です 。AIの進化、大規模言語モデル、生成コンピューティング、エージェントシステムといったものがビジネス成果にどうつながるかを解説します。AI戦略の策定、モデルの選定、スキル開発、信頼性と責任の組み込み、データ活用など、戦略と運用の両面から具体的なアドバイスを提供します。中小規模言語モデル、モデルルーティング、MoE、エージェントなど、持続可能でスケーラブルなAI戦略の鍵となる要素にも焦点を当てています。
 

身体性知能とシステム・制御

出版社 コロナ社
発刊日付 2025年9月18日
著者 大脇大 福原洸 増田容一
本体価格 5,940円(本体5,400円+税)
ISBN 9784339034011
【読者対象】
・本書は、工学系の大学院生・学部生、ロボット工学や制御工学、関連分野に関心を持つ研究者・技術者を幅広く対象としています。
・多様な事例を通じて「身体性」の概念を理解し、実践的に活用できる内容となっています。
・章ごとに完結した構成で、独学でも理解しやすく、関心のあるトピックから自由に読み進められます。

【書籍の特徴】
・『身体性知能とシステム・制御』は、「身体性」という視点から知能を再定義する新たな工学的パラダイムに基づく体系的な入門書です。
・「身体性知能(Embodied Intelligence)」の考え方を基盤に、制御工学やロボティクスと融合させることで、知能設計や運動制御にどのように応用できるかを具体例とともに解説します。
・シミュレーションコードをGitHubやWebアプリで公開し、理論(力学モデル・数理モデル)だけでなく、動作観察や実験を通じて「身体性知能」の本質を体感できる構成としています。
 

格子ボルツマン法入門 第2版
複雑境界および移動境界流れの数値計算法

出版社 丸善出版
発刊日付 2025年9月27日
著者 稲室隆二 吉野正人 鈴木康祐
本体価格 4,950円(本体4,500円+税)
ISBN 9784621311738
格子ボルツマン法(LBM)の専門書として好評を得てきた書籍の改訂版.本書は,LBMの研究をリードしてきた著者らによる解説書であり,LBMにあまり馴染みのない読者でも,しっかり理解できるよう基礎理論からその応用例まで紹介する.本書の前半では,LBMの基礎理論とともに,それを発展させたlattice kineticスキーム(LKS)も紹介し,後半では,移動境界流れに適用できるIB-LBMや,気液および液液二相流体に適用可能な二相系LBMについて解説する.なお,一部の数値計算例については,そのソースコードをサポートページより頒布しているので,読者自身で実装できるようになっている.

改訂版での大きな変更点としては,流体力学的方程式の導出法として,S展開での導出に加えてChapman–Enskog展開でも導出を行い,計算精度の評価についてより丁寧に解説を加えた.さらに,いくつかの数値計算例を新たに掲載している.
 

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