2026.01.05 今月のおすすめ書籍(2026年1月)

 

おすすめ新刊紹介「文庫」

新版 歴史のための弁明 ――歴史家の仕事

出版社 筑摩書房
発刊日付 2026年1月13日
著者 マルク・ブロック 松村剛
本体価格 1,540円(本体1,400円+税)
ISBN 9784480513274
歴史は何の役に立つのか。素朴な問いを起点に歴史家の仕事(メチエ)を説いた、アナール派創設者の遺著にして二十世紀の古典。
解説 池上俊一

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「パパ、だから歴史が何の役に立つのか説明してよ。」アナール学派の創始者として名高いマルク・ブロックは、この一見素朴だが本質を突いた問いに答えるべく本書を書き起こす。歴史学の対象はそもそも何か、歴史的観察はいかなる態度で行われるべきか、史料や用語はどれほど繊細な取り扱いを要するのか……。歴史家の仕事(メチエ)を真摯に語ることで歴史という営みの正当性を説いた本書は、著者の悲劇的な死により未完に終わったものの、今なおその輝きをまったく失っていない永遠の名著である。旧版の不備を正して蘇ったテクストに、さらに綿密な訳注を施した新版の文庫化。
 

おすすめ新刊紹介「新書」

裁判官が見た人間の本性

出版社 筑摩書房
発刊日付 2026年1月8日
著者 瀬木比呂志
本体価格 1,012円(本体920円+税)
ISBN 9784480077240
法廷では
権力者も庶民も
“丸裸”にされる。

『絶望の裁判所』著者の元判事・法学者が語る
人間の“なまの姿”──

裁判官は、法廷で、人間の「必死の姿、裸にされた姿」と対峙する。訴訟という泥まみれの戦場においては、人間性の深淵を覗かざるをえない場合があり、特に、その隠された側面、表立っては語られにくい側面にふれることは多い。法壇から、また時にはいわば神の視点から、紛争や当事者を、さらには自分自身を見据える仕事を33年間務めた著者が、古今東西の書物・作品をも渉猟しつつ、人間の本性とそれを取り巻く世界の種々相を、縦横無尽に、かつ生々しく活写する。

【本文より】
私たちの内なる「悪」
…悪は、自分とはかかわりのない事柄だとしてそれをみまいとする人々のところにこそ、その隙を突くかたちで訪れる。…

親子という難しい関係
…憎しみは、愛が反転した場合にこそ、最も激しく燃えさかる。男女間でもそうだが、親子や兄弟姉妹間の場合には、切っても切れない血のつながりが、それに拍車をかけるのだ。…

「私」とは何か?
…人が犯罪を含め禁じられている行為に手を染めるのをみずからの意志で控えることは、その行為の瞬間が近付けば近付くほど、その困難さが高まり、実質的には不可能に近付いてゆくのではないかとの疑いをもっている。…
 

おすすめ新刊紹介「一般書」

怪談の真髄 ――ラフカディオ・ハーンを読みなおす

出版社 筑摩書房
発刊日付 2026年1月15日
著者 春日武彦
本体価格 1,980円(本体1,800円+税)
ISBN 9784480815927
耳なし芳一、雪女、狢、食人鬼etc. ラフカディオ・ハーンの残した怪談の数々は、じっさい何がこわいのか。恐怖のメカニズムに精通した精神科医が読み解く。
 

日本人が立ち返る場所

出版社 KADOKAWA
発刊日付 2026年1月21日
著者 養老孟司 内田樹
本体価格 1,870円(本体1,700円+税)
ISBN 9784046075529
円熟の知的掛け合い

人と社会の在り方を問う

生き方、選挙と情動、子育て、言語と文体、病気と死、自然との対話、芸術と教養……
二人の思想家が森羅万象を語り尽くす

日本人が今見失っているものとは何か?
令和ニッポンを生き抜くためのヒントが満載!

第一章 情動と政治
第二章 陰謀論の時代をどう生きるか? ~求められる「感情教育」
第三章 居心地の悪い社会 ~子どもの自殺を考える
第四章 言葉に身体性を取り戻す
第五章 自然に学び、日本人が立ち返る場所を考える
第六章 死に直面して考えたこと
 

おすすめ新刊紹介「人文書」

ムーミンの哲学 ふたたび

出版社 勁草書房
発刊日付 2026年1月17日
著者 瀬戸一夫
本体価格 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN 9784326154951
ムーミンを題材に「哲学〈が〉わかる」ではなく「哲学〈で〉何がわかるか」を提示する入門書。02年初版刊行のロングセラー続編。

『ムーミン』の物語から西洋哲学が格闘してきたテーマを拾い出し、哲学が何を問題にしてきたのかを解説する入門書。昭和アニメ版『ムーミン』の9つのエピソードを、アリストテレスの哲学や中世の神学思想、さらにカントやフィヒテの哲学が創出した画期的な考え方に従って読み解き、その有効性を体験的に理解する。メルヘンの深層へ。
 

おすすめ新刊紹介「理工書」

球面の幾何 

出版社 共立出版
発刊日付 2026年1月13日
著者 前原 濶 (著), 桑田 孝泰 (著, 編集), 飯高 茂 (編集), 中村 滋 (編集), & 1 その他
本体価格 2,310円(税込)(本体2,100円+税)
ISBN 978-4320113954
本書は球面上における数学の入門書である。全体としては、おおまかに「球面幾何に関する導入(1~4章)」、「円や球面の系(5~7章)」、「球面上の点配置に関するトピック(8, 9章)」に分かれている。
序盤4章では、測地線や球面多角形に関する諸定理、立体射影や円柱投影を扱う。中盤3章では、シュタイナー環、Soddyの6球連鎖などの「球の接触」に関する内容を取り上げる。終盤2章では、球面上での離散点集合や13級問題、高次元球面など、踏み込んだ内容に触れていく。
初めて球面上の数学に触れる読者に対して関心が湧くように詳しく解説する。
 

線型代数がわかる新しい学び方 《基底の取り替え》の視点から

出版社 日本評論社
発刊日付 2026年1月19日
著者 山浦 義彦 (著)
本体価格 3,850円(税込)(本体3,500円+税)
ISBN 978-4535798410
【内容紹介】
線型代数とは一体何をする学問なのか?その意味を考えながら、「基底の取り替え」という視点からじっくりと学ぶ画期的入門書。
 

疫学・臨床研究のための因果推論: Robinsのg-methodsによる現実問題へのアプローチ

出版社 朝倉書店
発刊日付 2026年1月16日
著者 篠崎 智大 (著), 萩原 康博 (著), 田栗 正隆 (著), 松山 裕 (著)
本体価格 4,950円(税込)(本体4,500円+税)
ISBN 978-4254123128
・医学研究を題材として,「現実問題を解決するための方法論としての因果推論」の理論と実践力が身につく1冊.
・パールの因果ダイアグラムとルービンの潜在アウトカムを土台とした,ロビンスのg-methodsによる因果推論を基礎からカバー.
・実際の臨床・疫学データ(繰り返し曝露,動的な治療方針の効果など)の解析手法に強いのが特色.
・各章で,実際の医学データに基づいた解析例が示されており,応用に役立つ.
・因果推論に対する前提知識は仮定せず,導入は丁寧に行っている.統計学を学んだことがあれば無理なく追える程度の数理で,理論研究と実務研究の双方からの橋渡しを目指した.
 

聞いて納得! 大学数学質問箱 微分積分・線形代数 篇

出版社 日本評論社
発刊日付 2026年1月5日
著者 数学セミナー編集部 (著)
本体価格 2,970円(税込)(本体2,700円+税)
ISBN 978-4535790483
大学数学の各分野を勉強する際に生じる疑問点や躓きどころを、質問・回答形式でじっくり解説します。第4弾となる本書では、大学数学を学ぶ上での基礎となる、「微分積分」と「線形代数」の疑問に答えます。
 

線型代数がわかる新しい学び方 《基底の取り替え》の視点から

出版社 日本評論社 
発刊日付 2026年1月19日
著者 山浦 義彦 (著)
本体価格 3,850円(税込)(本体3,500円+税)
ISBN 978-4535798410
線型代数とは一体何をする学問なのか?その意味を考えながら、「基底の取り替え」という視点からじっくりと学ぶ画期的入門書。
 

多項式と幾何学 —幾何学と代数学が交差する広場

出版社 現代数学社
発刊日付 2026年1月21日
著者 難波 誠 (著)
本体価格 3,520円(税込)(本体3,200円+税)
ISBN 978-4768706893
大学数学の各分野を勉強する際に生じる疑問点や躓きどころを、質問・回答形式でじっくり解説します。
第2弾となる本書では、「複素関数」「微分方程式」「曲線と曲面」という、大学2~3年生で学ぶ「解析学」「幾何学」の入り口で遭遇するさまざまな疑問にお答えします。
 

改訂版 入門はじめての統計解析

出版社 東京図書
発刊日付 2026年1月11日
著者 石村 光資郎 (著)
本体価格 2,860円(税込)(本体2,600円+税)
ISBN 978-4489024559
統計学をすぐ使いたい人の為の入門書。
わかりやすい公式と、わかりやすい例題で、読者の負担を最小限にし、確認するための「理解度チェック」の三段階で統計学をマスターしよう。
平均値・分散・標準偏差/相関係数・共分散・標準化/離散型・連続型の確率分布/統計的推定/統計的検定/ノンパラメトリック検定/回帰直線/時系列分析。
さらにベイズ統計も追加。
より内容が充実した。数値による世界共通言語「統計学」を使って、成果を発信したい方におすすめ。
 

キーポイント 行列と変換群 (理工系数学のキーポイント 新装版)

出版社 岩波書店
発刊日付 2026年1月19日
著者 梁 成吉 (著)
本体価格 3,300円(税込)(本体3,000円+税)
ISBN 978-4000299626
指数関数の変数が行列の場合、行列式はどう計算されるか。また微分演算はどうか。この行列の指数関数の知識が群論とよばれる分野の数学の理解におおいに役立つ。本書は、徹底して2行2列の簡単な行列を使い、直交行列、ユニタリ行列、エルミート行列などの行列と群の関係、さらにリー代数など群の「表現」について明快に解説する。
 

キーポイント フーリエ解析 (理工系数学のキーポイント 新装版)

出版社 岩波書店
発刊日付 2026年1月19日
著者 船越 満明 (著)
本体価格 3,520円(税込)(本体3,200円+税)
ISBN 978-4000299633
フーリエ解析はフーリエ級数とフーリエ変換が基本だ。しかし、関数をある三角関数の和で表わしたり(フーリエ級数)、関数にある三角関数をかけて積分したり(フーリエ変換)することで何がわかるのか。フーリエ級数とフーリエ変換はどう使い分けるのか。素朴な疑問を解決しながらフーリエ解析の考え方を自然に身につける。
 

キーポイント 多変数の微分積分 (理工系数学のキーポイント 新装版) 

出版社 岩波書店
発刊日付 2026年1月19日
著者 小形 正男 (著)
本体価格 3,520円(税込)(本体3,200円+税)
ISBN 978-4000299619
1変数関数の積分が「面積」を意味するなら、2変数関数の積分は何を意味するだろうか。また、2変数関数のテイラー展開はどう表わされるだろうか。3変数ならばどうか。多変数の導入は数学の概念をより豊かにし、多様体など現代数学への一歩となる。多変数関数ならではの勘所・急所を押さえて、数学の実力をぐんとアップさせよう。
 

弱点克服 大学生の微積分 改訂版 

出版社 東京図書
発刊日付 2026年1月11日
著者 江川 博康 (著), 本田 龍央 (著)
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 978-4489024566
大学での微積分は、数学の土台・基礎であり、
応用面では、自然科学や社会科学、特に物理・工学・経済学の分野において不可欠な道具である。
高校程度の復習から始め標準レベルの問題を厳選、様々な問題を解く上での土台となるようなオーソドックスな解答を掲載。
勉強しやすいように1つの項目を見開きで扱い、
左ページに用語、概念、公式やその使い方の説明と問題を解く上でのアプローチを、右ページに問題解答と類似の練習問題を配置。
改訂にあたり、各問題に、問題を解くための「Point」を付けた。
また各章の終わりには章末問題をもうけ、より進んだ問題や、応用的発展的な内容に挑戦できるようにした。
 

現数Select No.19 円と球の求積 -微分法と分割法の数学-

出版社 現代数学社
発刊日付 2026年1月21日
著者 竹井 力 (著)
本体価格 2,530円(税込)(本体2,300円+税)
ISBN 978-4768706909
円と球の面積・体積は,こんなにも多くの方法で求められる 本書は幾何学的直観と微積分の技法を往復しながら,円と球の公式を多角的に解き明かす実践的ガイドです. [内容]微積分/円の求積法/球の求積法/電気信号の微積分/関数の展開 他
 

現数Select No.20 数式で紡ぐ科学 -二項係数から相対論まで-

出版社 現代数学社
発刊日付 2026年1月21日
著者 松延 宏一朗 (著)
本体価格 3,960円(税込)(本体3,600円+税)
ISBN 978-4768706916
公式の暗記ではなく,原理から理解する! 本書は科学を理解するための数学書です.計算しながら読み進めるうち,数式が抽象から知的道具に変わる.科学を深く理解したい人のための入門書です. [内容]二項係数/関数のTaylor 展開/微分方程式/Euler の公式/重要な無限積分/線形波動方程式/Dirac のδ/Markov 連鎖/実数のp 進表記/離散力学系/パソコンと数学/相対性理論 他
 

物理学者の自由研究 (岩波科学ライブラリー 341) 

出版社 岩波書店
発刊日付 2026年1月22日
著者 村田 次郎 (著)
本体価格 1,650円(税込)(本体1,500円+税)
ISBN 978-4000297417
カーリングの石が曲がるのはなぜか。滑り台は大人の方が速く滑る? 鏡の世界が左右反対に見える理由。こんな身近な謎から、時間の流れ、そして私たち自身の存在まで、巨大な装置がなくても個人で挑戦できる謎解きがある。「不思議だな」という気づきを出発点に、思い込みから自由になり、のびのびと知的ゲームを楽しもう。
 

ミューオンで探る素粒子物理 (基本法則から読み解く物理学最前線) 

出版社 共立出版
発刊日付 2026年1月13日
著者 須藤 彰三 (監修), 岡 真 (監修), 久野 良孝 (著)
本体価格 2,860円(税込)(本体2,600円+税)
ISBN 978-4320035560
本書は、ミューオンを利用した素粒子物理学、特に実験研究に焦点を当てた初の日本語の解説書である。理工系の大学生・大学院生、さらには若手研究者を対象に、素粒子やミューオンの基礎概念と歴史から最新の研究動向までを、体系的かつ平易に解説する。
素粒子物理学の標準理論は多大な成功を収めてきたが、ニュートリノ質量や暗黒物質など、いまだ未解決の謎が多く残されている。その解明には新たな物理現象の探索が不可欠であり、その有力な手段の一つがミューオン研究である。電子の約207倍の質量と比較的長い寿命をもつミューオンは、超精密測定や稀崩壊探索などに適しており、近年の加速器技術の進展により高強度・高輝度ビームが実現し、この分野は急速に発展している。
ミューオン素粒子物理学実験は、大型衝突型加速器とは異なり、小規模な装置で高精度の測定が可能であり、他の手法では得られない独自の知見を提供する。本書では、実験の背景、進展、課題に加え、ビーム源開発や将来の構想といった技術的側面までを包括的に解説し、分野全体の相互関連性を示す。
基礎から応用までを幅広く網羅する本書は、ミューオン素粒子物理学の全体像を俯瞰したい読者にとって、格好の入門書兼リファレンスである。
 

生命は変換の環である――生・死・再生のディープケミストリー

出版社 みすず書房 
発刊日付 2026年1月19日
著者 ニック・レーン (原著), 斉藤隆央 (翻訳)
本体価格 3,960円(税込)(本体3,600円+税)
ISBN 978-4622098287
遺伝子ではなく、代謝の流れから生命は始まる――。ミトコンドリアに注目し、生体エネルギーの流れを命の根源とする議論をさらに深めたニック・レーンの渾身作。新機軸として、本書では過去半世紀余のあいだ単なる糖代謝の経路と見なされてきた「クレブス回路」を、生成的で可逆的でもある代謝の中枢として捉えなおす。それが、生命の起源、がん、老化や生死の科学的理解を更新する鍵となるのだ。この回路の可逆性と可変性に着目した最新の研究に沿って、著者は読者を生命活動の最深部――生体分子が化学変換され、電子がその上を流れる超ミクロの世界――へと導く。生化学者ならではの視点で語られた、驚きの生命論。
 

Kaggleではじめる大規模言語モデル入門 自然言語処理〈実践〉プログラミング (KS情報科学専門書)

出版社 講談社
発刊日付 2026年1月16日
著者 高野 海斗 (著, 編集), 齋藤 慎一朗 (著, 編集), & 1 その他
本体価格 3,960円(税込)(本体3,600円+税)
ISBN 978-4065415245
あなたのLLMスキル、「実戦」で通用しますか?
ファインチューニング、RAG、量子化、モデルマージ……
知識や理論を知っているだけでは、性能を引き出すことはできません。

トップKagglerたちはスコアを削り出すために、
何を試し、何を捨て、なぜその手法を選んだのか。
課題解決のための「本物」の技術を身につけられる一冊です。
 

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