2026.02.02 今月のおすすめ書籍(2026年2月)

 

おすすめ新刊紹介「文庫」

ウィトゲンシュタイン〔増補新版〕

出版社 筑摩書房
発刊日付 2026年3月12日
著者 飯田隆
本体価格 1,760円(本体1,600円+税)
ISBN 9784480513496
哲学とは、言語の限界に突き当たってできた思考の瘤を取り除くことである。ウィトゲンシュタイン哲学の核心にふれる、定評ある入門書の増補完全版!
 

殺人の門 上 新装版

出版社 KADOKAWA
発刊日付 2026年2月25日
著者 東野圭吾
本体価格 990円(本体:900円+税)
ISBN 9784041168738
あいつを殺したい。私の人生を狂わせる、悪魔のようなあの男を――。田島和幸は小学校の同級生、倉持修と仲良くなる。その時から、田島の人生に不穏な影が射し始めた。祖母の死をきっかけに両親は離婚、ある噂で地元を追われた彼は転校先でもいじめられ、裕福だった暮らしも崩れていく。それでも進学を機に新しい生活を手に入れた頃、疎遠になっていた倉持が突然、田島の前に現れて……。心に潜む殺人願望を描く問題作。
 

殺人の門 下 新装版

出版社 KADOKAWA
発刊日付 2026年2月25日
著者 東野圭吾
本体価格 1,078円(本体980円+税)
ISBN 9784041168752
倉持の紹介で大企業・東西商事で働き始めた田島。しかし次第に自分の仕事が詐欺ではないかと疑問を持つようになる。辞表を出した数か月後、会社は強制捜査を受け破産、倉持も行方をくらました。過去の後悔を抱えながらも新しい仕事が安定し、倉持との縁もようやく切れたと思った矢先、またも彼が田島の前に現れて――。これほど憎んでいるのに、なぜ私はこの男を殺せないのか。人間の殺意を克明に描き切った衝撃作、完結。
 

増補版 ガザとは何か

出版社 大和書房
発刊日付 2026年2月11日
著者 岡真理
本体価格 1,100円(本体1,000円+税)
ISBN 9784479321545
問題の本質が分かる!ベストセラーの決定版
単行本累計5万部突破!23年10月の攻撃直後に緊急出版されたパレスチナ問題を理解するための必読書に大幅増補の決定版
 

おすすめ新刊紹介「新書」

孔子は、いかにして「神」になったのか

出版社 NHK出版
発刊日付 2026年2月10日
著者 湯浅邦弘
本体価格 1,078円(本体980円+税)
ISBN 9784140887561
プロモーション情報 「予約商品の価格保証」対象商品。 規約
中国思想史上最大の著名人――孔子は、なぜ「世界三大聖人」の一人なのか?

中国の思想史を孔子から始めるのは、異論のないところだ。しかし、生前は自らの理想とする政治を実現できず、故郷の魯に帰り、失意のうちに生涯を閉じた一思想家が、後世、なぜ「神」のごとく崇められるまでに至ったのか?
本書は、孔子の思想が時代を経て日常の宗教・倫理として浸透していくまでのプロセスを、時代ごとの人物の果たした役割とその主要著書をもとにして解き明かしていくものだ。

序 人が「神」になるとはどういうことか
一 孔子はもとから「神」の素養をもっていたのか
二 孔子の思想はなぜ「中華の背骨」となったのか
三 孔子の聖人化はいつから始まったのか
四 儒学はいかにして国家教学になったのか
五 儒学はなぜ「朱子学」「陽明学」を生んだのか
六 孔子は日本でどのように受容されたのか
七 孔子の教えはどこに向かうのか
 

おすすめ新刊紹介「一般書」

外の世界の話を聞かせて

出版社 集英社
発刊日付 2026年2月26日
著者 江國香織
本体価格 1,980円(本体1,800円+税)
ISBN 9784087700367
南天文庫には、外とは違う時間が流れている――。

私設図書館。元公民館の空き家。斎場。夜の飲食店。インドネシアの農園。
いつの時代も、「隙間の場所」では物語が生まれる。
時間と場所を超えて重なり、織り上げられてゆく人の生に静かに耳を傾ける、珠玉の群像劇。

私設図書館・南天文庫。高校一年生の陽日は、幼い頃からここに通い続けている。他の子供たちが帰ったあと、運営のあやめさんと話すようになったのはいつからだろう。あやめさんは陽日にときどきこう言う――「外の世界のことを話して」。
日々の出来事をあやめさんに伝える一方で、陽日はあやめさんが子供だったころの話を集めてもいる。なんでも、「ピンクの家」と呼ばれたガード下の元公民館に、三組の夫婦と五人の子供たちが身を寄せ合い不法に暮らしていたらしく……。

【著者略歴】
江國香織(えくに・かおり)
1964年東京都生まれ。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で第15回山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞、07年『がらくた』で第14回島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で第5回中央公論文芸賞、12年『犬とハモニカ』で第38回川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で第51回谷崎潤一郎賞を受賞。著書に『きらきらひかる』『左岸』『抱擁、あるいはライスには塩を』『なかなか暮れない夏の夕暮れ』『彼女たちの場合は』『去年の雪』『シェニール織とか黄肉のメロンとか』『川のある街』『ブーズたち鳥たちわたしたち』ほか多数。小説のほか童話、詩、エッセイ、翻訳など幅広い分野で活躍している。
 

夜明けのハントレス

出版社 文藝春秋
発刊日付 2026年2月20日
著者 河﨑秋子
本体価格 2,035円(本体1,850円+税)
ISBN 9784163920702
命を撃つ。その意味を、私は摑みたい。
~~~
大学生のマチが出合った狩猟の世界。
新人ハンターとして歩みを進める彼女の前に、
一頭の熊が現れる――

直木賞『ともぐい』の著者・河﨑秋子が北海道を舞台に描き出す、
令和の狩猟エンタメ!

それは、すぐ隣にあるリアルな現実。
~~~
「撃たれる動物にとっては、撃った人間が男か女か、お金があるかないか、容姿がどうとか、関係ないんだって。そういうの全部、関係ないところに私は行く」
 

おすすめ新刊紹介「人文書」

ジャック・デリダ講義録 死刑Ⅱ

出版社 白水社
発刊日付 2026年2月18日
著者 ジャック・デリダ  西山雄二  郷原佳以
本体価格 8,250円(本体7,500円+税)
ISBN 9784560098073
大統領という権力を皮切りに、少年愛や獣姦など性倒錯、性犯罪、供犠と贖い……死刑をめぐる諸概念を読み直す。死刑存廃論の脱構築!
 

おすすめ新刊紹介「理工書」

微分積分 (大学数学の羅針盤)  

出版社 岩波書店
発刊日付 2026年2月19日
著者 間田 潤 (著)
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 9784000299718
サイエンス、人工知能、データサイエンスなど、さまざまな分野で不可欠な役割を担っている。それらにつながる数学的な思考と理論的な厳密さを理解しながら基本概念を学ぶ初学者向けのテキスト。動的な現象を視覚的に確認できるように動画も活用して直感的な理解を深める。
 

常微分方程式入門 新装版──基礎から応用へ

出版社 岩波書店
発刊日付 2026年2月13日
著者 俣野 博 (著)
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 978-4000054768
常微分方程式の基礎理論をわかりやすく解説する教科書。たんなる計算テクニックではなく、常微分方程式の基本的な考え方がしっかり身につく。解のダイナミックな振舞いを理解し、その多様さを認識する感覚を磨くことで、将来の応用に役立つ基礎固めができる。「岩波講座 応用数学」からの単行本化。
 

論理と計算のしくみ 新装版

出版社 岩波書店
発刊日付 2026年2月13日
著者 萩谷 昌己 (著), 西崎 真也 (著)
本体価格 4,510円(税込)(本体円+税)
ISBN 978-4000061940
論理と計算の概念は、いまでは計算機科学の基盤となっている。本書は、命題論理や述語論理、そして様相論理など形式論理の基礎を学んだあと、ゲーデル不完全性定理を通して「計算」の意味を理解する。さらに計算モデルの典型であるラムダ計算について学習し、論理と計算の関係だけでなく、両者をつなぐ「仕組み」を理解する。
 

ボロバシュ 続 数学の技法: ケンブリッジで紅茶を飲みながら

出版社 丸善出版 
発刊日付 2026年2月3日
著者 B. ボロバシュ (著), 川辺 治之 (翻訳)
本体価格 5,280円(税込)(本体4,800円+税)
ISBN 978-4621312797
数学者ベラ・ボロバシュが半生にわたり収集し編纂した問題から構成される問題集.前作に引き続き,今作でも同僚たちと紅茶を飲みながら考えた問題が多数掲載されている.現在数学を学ぶ学生やアマチュアの数学愛好家からプロの数学者まで幅広い読者が満足できるような思わず考えたくなる問題が詰まった一冊.
 

タイル張りの数学入門

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年2月3日
著者 Colin Adams (著), 秋山 茂樹 (翻訳)
本体価格 10,120円(税込)(本体9,200円+税)
ISBN 978-4621312216
タイリングとは、平面上に図形(タイル)を隙間や重なりなく敷き詰めていくことを考える数学であり、タイル張りや平面充填ともよばれている。このようなタイリングの理論は代数学、解析学、幾何学、組合せ論などと深く関わりがあり、多くの分野が重なった領域である。

本書では、事前知識がない読者でも読み進められるよう、適宜背景知識を補いながら、タイリングについて体系的に解説する。さらに節末には練習問題も配置されており、学んだことについて自身の理解を確かめることができる。タイリングとは何かといった基礎から、タイリングの型、非周期タイリング、ユークリッド平面以外の空間でのタイリングといった発展的な話題まで紹介している。タイリングの入門書としてだけではなく、タイリングがもつ幾何学模様のビジュアル的な美しさも備えた一冊。
 

実習Pythonによる多変量解析: 基礎から機械学習まで

出版社 サイエンス社
発刊日付 2026年2月10日
著者 内田 治 (著), 今井 哲郎 (著), 佐野 夏樹 (著), & 2 その他
本体価格 2,200円(税込)(本体2,000円+税)
ISBN 978-4781916590
多変量データを解析する方法のうち主要なものを概説し,Pythonを用いて例題を解きながら理解を深められるテキスト.

【主要目次】多変量解析の概要/Python入門/多変量解析における事前の予備的解析/回帰分析/ロジスティック回帰分析/クラスター分析/主成分分析/因子分析/対応分析/決定木/総合演習/主成分分析の理論的背景/因子分析の理論的背景
 

第2版 現代数理科学事典 分冊普及版 第1巻 物理の数理

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年2月2日
著者 広中 平祐 (著, 編集)
本体価格 4,950円(税込)(本体4,500円+税)
ISBN 978-4621312520
本書は数理科学の基礎から最前線までを網羅して好評を博した『第2版 現代数理科学事典』(2009年刊行)を分冊化(全8巻)し、普及版としてお求めやすい価格で再出版した書籍となります。第1巻では、「物理の数理」(編集幹事:和達三樹、編集委員:松尾泰、國場敦夫)を収録いたしました。
 

第2版 現代数理科学事典 分冊普及版 第8巻 数理の基礎

出版社 丸善出版 
発刊日付 2026年2月2日
著者 広中 平祐 (著, 編集)
本体価格 4,180円(税込)(本3,800円+税)
ISBN 978-4621312599
本書は数理科学の基礎から最前線までを網羅して好評を博した『第2版 現代数理科学事典』(2009年刊行)を分冊化(全8巻)し、普及版としてお求めやすい価格で再出版した書籍となります。第8巻では、「数理の基礎」(編集幹事:楠岡成雄、室⽥⼀雄)を収録いたしました。
 

第2版 現代数理科学事典 分冊普及版 第3巻 計算機科学・数値計算

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年2月2日
著者 広中 平祐 (著, 編集)
本体価格 3,960円(税込)(本体3,600円+税)
ISBN 978-4621312544
本書は数理科学の基礎から最前線までを網羅して好評を博した『第2版 現代数理科学事典』(2009年刊行)を分冊化(全8巻)し、普及版としてお求めやすい価格で再出版した書籍となります。第3巻では、「計算機科学」(編集幹事:徳⼭豪、渡辺治、企画委員:室⽥⼀雄)と「数値計算」(編集幹事:三井斌友、企画委員:室⽥⼀雄)を収録いたしました。
 

統計科学百科事典〔分野別普及版1〕統計学基礎編

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年2月2日
著者 広中 平祐 (著, 編集)
本体価格 3,960円(税込)(本体3,600円+税)
ISBN 978-4621312582
本書は数理科学の基礎から最前線までを網羅して好評を博した『第2版 現代数理科学事典』(2009年刊行)を分冊化(全8巻)し、普及版としてお求めやすい価格で再出版した書籍となります。第7巻では、「情報の理論」(編集幹事:今井秀樹、編集委員:井坂元彦、四⽅順司、萩原学、⼭⼝和彦、企画委員:⽢利俊⼀)を収録いたしました。
 

統計科学百科事典〔分野別普及版1〕統計学基礎編

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年2月3日
著者 日本統計学会 (翻訳)
本体価格 7,480円(税込)(本体6,800円+税)
ISBN 978-4621312438
全世界から結集した研究者による統計科学の手法・概念・理論を網羅した一大総合事典、待望の普及版。本巻は統計学という学問の基礎的な解説や手法・概念を収録。
・各分野における統計的手法を網羅する統計科学の総合事典
・世界中から集められた各分野の最前線で活躍中の研究者による執筆
・我が国における統計科学研究をリードする「日本統計学会」による翻訳
・社会科学から自然科学,理工学,医学,人文社会学に至るまで,あらゆる学問分野における統計概念,先端用語,統計的分析手法を大・中項目で網羅的に解説
・文系理系問わず,全国の大学,各種研究機関,調査機関などに対して需要の高い内容

◎105カ国の専門家(580名)による寄稿を実現した,グローバルな科学プロジェクト
◎各項目の相互参照を充実させた広がりのある編集方針
◎引用・参照文献も各項目末に多数掲載した資料的価値の高い内容
◎学生から研究者・実務家まで様々な読者層を意図した項目構成
◎信頼性の高い情報を凝縮した解説文
◎統計学者でない読者も統計学の用語や手法や応用について広範でわかりやすい視点を素早く提供
 

統計科学百科事典〔分野別普及版9〕理工・医療統計編

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年2月3日
著者 日本統計学会 (翻訳)
本体価格 7,480円(税込)(本体6,800円+税)
ISBN 978-4621312513
全世界から結集した研究者による統計科学の手法・概念・理論を網羅した一大総合事典、待望の普及版。本巻は理学・工学・医療など応用分野の諸手法・概念を収録。
・各分野における統計的手法を網羅する統計科学の総合事典
・世界中から集められた各分野の最前線で活躍中の研究者による執筆
・我が国における統計科学研究をリードする「日本統計学会」による翻訳
・社会科学から自然科学,理工学,医学,人文社会学に至るまで,あらゆる学問分野における統計概念,先端用語,統計的分析手法を大・中項目で網羅的に解説
・文系理系問わず,全国の大学,各種研究機関,調査機関などに対して需要の高い内容

◎105カ国の専門家(580名)による寄稿を実現した,グローバルな科学プロジェクト
◎各項目の相互参照を充実させた広がりのある編集方針
◎引用・参照文献も各項目末に多数掲載した資料的価値の高い内容
◎学生から研究者・実務家まで様々な読者層を意図した項目構成
◎信頼性の高い情報を凝縮した解説文
◎統計学者でない読者も統計学の用語や手法や応用について広範でわかりやすい視点を素早く提供
 

KPZ普遍クラスの物理学: 成長現象から広がるゆらぎの普遍法

出版社 共立出版
発刊日付 2026年2月10日
著者 須藤 彰三 (監修), 岡 真 (監修), 竹内 一将 (著)
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 978-4320035584
成長現象は、火の燃え広がり、降り積もる雪、増殖する細菌の塊など、身の回りにありふれた現象だ。ところが、これがいま非平衡統計力学や数理物理学の最先端の話題の一つとなっている。成長現象に見られるゆらぎ、たとえば降り積もった雪面の凸凹が、相互作用しながら発達するゆらぎの普遍法則を探究する絶好の題材であるとわかったからだ。この普遍法則は、Kardar-Parisi-Zhang普遍クラス、略してKPZクラスという名で知られており、1次元系では数理モデルの厳密解研究と物理実験が普遍法則を通して交流する極めて魅力的な研究の舞台となっている。
本書は、物理学科などの学部講義で習う程度の初歩的な知識を前提として、成長現象の基礎から、KPZクラスが誘う最先端の物理学までを無理なく習得できるように配慮されている。平易な数学だけで、数理的な厳密解研究が解き明かしてきた驚くべき諸法則を一望できるとともに、確率論や組合せ論、統計力学や量子力学、確率過程などを縦横無尽に飛び回っていくような爽快感も味わえるはずだ。こうした書籍は世界にも存在せず、非自明なゆらぎの普遍法則を知ってみたいと思う学生はもちろんのこと、KPZの中身を理解したいと思う研究者にとっても、最良の一冊となるだろう。
 

『笠原 微分積分学』準拠 微積詳解演習

出版社 サイエンス社
発刊日付 2026年2月16日
著者 澤野 嘉宏 (著), 松山 登喜夫 (著)
本体価格 2,750円(税込)(本体2,500円+税)
ISBN 978-4781916583
笠原晧司先生による名著「微分積分学」[1974,(新装改版,2025)]の問と演習問題に対する完全な解答を,解き方にもこだわって仕上げた.微積分力をつける一助になるとともに,微積分の底力を体感できる演習書.

【主要目次】集合と関数/微積分の基礎/無限小解析/関数列の収束/多変数の関数/微積分の種々の応用/リーマン積分とその応用/付章/補遺
 

よくわかる熱・統計力学の基礎 (KS物理専門書)

出版社 講談社
発刊日付 2026年2月12日
著者 川村 康文 (監修), 眞砂 卓史 (著)
本体価格 3,520円(税込)(本体3,200円+税)
ISBN 978-4065421505
熱力学、統計力学、量子統計までを通して学ぶテキスト。例題や補足説明も充実。初学者に最適の1冊。

第1部 熱力学

第1章 熱力学の基礎
第2章 気体分子運動論
第3章 熱力学第1法則
第4章 熱力学第2法則
第5章 エントロピー増大の原理
第6章 熱力学関数
第7章 相転移
 

量子多体系の大規模数値計算で迫る原子核構造

出版社 共立出版
発刊日付 2026年2月10日
著者 須藤 彰三 (監修), 岡 真 (監修), 宇都野 穣 (著)
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 978-4320035591
原子核は数百以内の陽子と中性子が自己束縛する、有限量子多体系である。不思議なことに、陽子数、中性子数を変化させるとともに、その形は球形になったり回転楕円体に変形したりと、原子核は多彩な姿を見せる。このように量子多体系としての原子核の性質を解明する研究分野を原子核構造といい、本書はそのうち殻模型計算とよばれる手法にフォーカスした解説書である。
本書は標準的な量子力学の知識のみを前提とし、はじめて原子核構造を学ぶ学生もそのイロハから最先端までを無理なく追えるようにした一方で、現象の面白さにも着目し、無味乾燥にならないよう工夫して書かれている。原子核構造の基礎となる独立粒子模型から話ははじまり、そこから最も簡単な殻模型計算である2核子の相関へとスムーズに進む。その話の中で年代測定に使われている炭素14を取り上げ、これがなぜ長寿命になるのかを波動関数の干渉を用いて説明した。こうした身近な現象に基づいたアプローチは類書では見られず、多くの読者の興味を惹きつけるだろう。
多くの原子核では多核子の相関を取り入れなくてはならず、それは大規模な数値計算を伴う。殻模型計算では通常、「ランチョス法」とよばれる数値対角化手法が用いられるが、その手法を適用可能な系は限られている。本書ではランチョス法とともに、その限界を超えることが可能な手法として、「モンテカルロ殻模型計算」について概説した。こうした量子多体系の計算手法は他の分野との類似点が多いことから、本書は初学者のみならず、物性物理や量子化学など広い分野の専門家にも訴求する内容を豊富に含んでいる。
 

誘導結合プラズマ質量分析法 原書4版: 装置の基礎から測定法・メンテナンスまで

出版社 丸善出版 
発刊日付 2026年2月3日
著者 Robert Thomas (著), プラズマ分光分析研究会 (翻訳)
本体価格 19,800円(税込)(本体18,000円+税)
ISBN 978-4621312636
環境,地質学,半導体,生物医学,食品,原子力,医薬品等の分野における微量元素分析に用いられる誘導結合プラズマ質量分析法(ICP-MS)について,その原理から装置の基本構成,測定法・メンテナンスまでをわかりやすく解説した専門書.ICP-MSについてより深く学びたい研究者やICP-MS装置をルーチン分析に使用している実務者に最適.

ICP-MSを補完する他の原子分光法や,ICP-MSとその他の微量元素分析技術との比較を取り上げた21~25章はWeb補遺として掲載.
 

触媒が変えた世界: 科学・産業・社会を一変させた物語

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年1月30日
著者 岡本 康昭 (著)
本体価格 4,400円(税込)(本体4,000円+税)
ISBN 978-4621312735
現代社会を支える化学産業やエネルギー技術の根幹にあるのが「触媒」である.触媒がなければ,肥料も燃料も医薬品も,私たちの生活すらも成り立たない.
本書は,錬金術の時代から産業革命,第一次世界大戦そして近代の石油化学工業の発展に至るまで,触媒がいかに生まれ,育ち,人々の暮らしを変えてきたかを描き出す.科学者・技術者の横顔や時代背景も随所に織り込み,科学・産業・社会の相互作用を物語として提示する.巻末に付した年表や参考文献は教育・研究用の資料としても活用できる.

人類の営みを支え,革新してきた触媒科学者・技術者たちの,幾星霜の物語.
 

ブット・グラフ・カペル 界面の物理と化学 原書4版

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年1月30日
著者 鈴木 祥仁 (翻訳), 深尾 浩次 (翻訳)
本体価格 8,800円(税込)(本体8,000円+税)
ISBN 978-4621312353
界面科学や表面力について、単なる現象論としてではなく、より本質的な物理化学モデルの導出とその理解に焦点を当てて解説したテキスト。原書4版では、特に第6章の「接触角現象と濡れ」が大幅に改訂され、ナノ材料や超撥水性に特に重要となる“接触角ヒステリシス”についての新しい考え方などが追加されている。加えて、最新の測定手法や考え方などが取り入れられており、より充実した内容となっている。
旧版の特徴である「丁寧な数式展開」「主要概念と具体例とを結びつけた解説」は今版でも引き継がれており、界面科学をきちんと理解したいと考えるすべての学生・研究者に最適の一冊。
 

分析機器の手引き: -機能の理解と活用

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年1月30日
著者 一般社団法人 日本分析機器工業会 (編集)
本体価格 3,300円(税込)(本体3,000円+税)
ISBN 978-4621312711
分析化学や機器分析に関する書籍は数多く存在するが,分析に不可欠な「機器」そのものを中心に据えて解説した書籍はほとんどない.本書は,分析の要である分析機器について,原理や装置構成などの基礎知識を提供する.
117の分析機器を目的別に九つのグループに分類し,各グループの分析原理を簡潔に概説.そのうえで,個々の機器について構成要素,機能,特徴,用途を各1ページで整理した.装置の概要図や典型的な測定例も掲載し,視覚的な理解を助ける構成とした.
多様な装置の構造と操作を理解し,試料や分析目的に応じた適切な機器選定を行うことができる,現場で役立つ必携の一冊.
 

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