2026.06.01 今月のおすすめ書籍(2026年6月)

 

おすすめ新刊紹介「文庫」

777 トリプルセブン

出版社 KADOKAWA
発刊日付 2026年6月16日
著者 伊坂幸太郎
本体価格 1,122円(本体1,020円+税)
ISBN 9784041166642
そのホテルを訪れたのは、逃走中の不幸な彼女と、不運な殺し屋。そして――

殺し屋・七尾が請け負ったのは、高級ホテルの一室にプレゼントを届けるという「簡単かつ安全な仕事」のはずだった。時を同じくして、そのホテルには驚異的な記憶力を備えた女性・紙野結花が身を潜めていた。
 

「待つ」ということ

出版社 KADOKAWA
発刊日付 2026年6月16日
著者 鷲田清一
本体価格 1,320円(本体1,200円+税)
ISBN 9784044008758
待てなくなったせっかちなわたしたちが「待つ」を取り戻すための哲学。

効率と速度が極限まで高まり、酸欠状態を起こしている現代の社会。わたしたちは待つことができなくなった。「待つことは、待たれているものとのあいだの、切っても切れない、しかしけっして埋めることのできない距離を、いたみとともに、しかしあくまでもいつくしみともに、ひきうけること」。「待つ」ことを取り戻し、ふたたび自らを未知に開き、他者を信頼するために――。文庫版のための書き下ろし「二十年後の「待つ」」を収録。
 

空気の教育 新装版

出版社 筑摩書房
発刊日付 2026年6月12日
著者 外山滋比古
本体価格 858円(本体780円+税)
ISBN 9784480441065
教育は押しつけや口先だけの注意ではない。家庭や学校の空気こそ深いところに作用する。ベストセラー『思考の整理学』の著者による教育エッセイ。
 

おすすめ新刊紹介「新書」

中上健次 路地のビジョン

出版社 岩波書店
発刊日付 2026年6月19日
著者 渡邊 英理
本体価格 1,056円(本体960円+税)
ISBN 9784004321170
戦後生まれで初の芥川賞作家となった中上健次(一九四六―九二)。「戦後」と「現代」の狭間を生きた中上は、高度経済成長のもとで(再)開発によって失われゆく路地を執拗に描き続けた。その作品群は変革とレジスタンスへのたゆまぬ意志で満ち溢れている。類まれな想像力で仮設された虚構の時空への、最良の道案内。
 

不平等と教育 日本の格差問題はなぜ解決しないのか

出版社 中央公論新社
発刊日付 2026年6月22日
著者 苅谷剛彦
本体価格 1,155円(本体1,050円+税)
ISBN 9784121029157
教育の不平等問題は実証研究が積み重なり、長く議論されてきた。だが、なぜ今なお解決に向けた取り組みが不十分なのか。
大きな理由は、私たちの認識枠組みにあると著者は説く。
定義があいまいなまま、原語に向き合うことなく流行の翻訳語を使うため、議論がすれ違うのだ。
「階級と階層」「格差と不平等」「大衆」「機会均等」などの鍵概念から日本社会の思考の習性を探る。
日英をまたいできた著者ならではの、比較知識社会学。
 

おすすめ新刊紹介「一般書」

ファイア・ドーム (上)・(下)

出版社 小学館
発刊日付 2026年6月5日
著者 辻村 深月
本体価格  (上)・(下)とも 2,090円(本体1,900円+税)
ISBN  (上)9784093867696 (下)9784093867702
(上)人はなぜ大きな事件に魅了されてしまうのか
噂は、軽薄な娯楽だ。
25年前、平穏だったはずの地方都市は、百貨店受付嬢誘拐殺人事件の発生、その報道により揺り動かされ、「噂」という大量の炎が、加害者のみならず被害者にも降り注ぎ、燃えさかった。ようやく静けさを取り戻したかに見える町に燻り続ける因縁が、いま新たな事件を呼び起こす――。
「もう言われてるよ! どうせ、親が殺したんだろうって!」――本文より

【編集担当からのおすすめ情報】
「今の私のすべてをかけて、書き上げました。
『ファイア・ドーム』、どうぞよろしくお願いいたします」
――辻村深月
デビュー22周年記念刊行作品
渾身の本格的現代長編ミステリー!
執筆開始から7年。ついに完成した、2026年を席巻する記念碑的傑作!

(下)お前の家は、人殺しだ。
真実を知っても、人は忘れていく。
25年前の夏、この町には炎が降り注いだ。百貨店受付嬢誘拐殺人事件という、身近で突然起こった全国レベルのニュースを、誰もがいつまでも終わらせたくなかった。傷ついた人をさらに傷つけてしまった土地に、事件の火の粉は、まだ残っている。夏の日、写生遠足の帰りに姿を消した少年は無事に帰ってくるのか? 25年前の事件には、「まだ明かされていない」事実が本当にあるのか?
「病気なんかで、死ねると思うな」――本文より

【編集担当からのおすすめ情報】
「私にとって、一生に一度書けるかどうかの特別な小説です」
――辻村深月
デビュー22周年記念刊行作品
渾身の本格的現代長編ミステリー!
どのようにしても読むことをやめられない、圧巻の1500枚!
 

旅から生まれた名画

出版社 集英社
発刊日付 2026年6月26日
著者 中野京子
本体価格 2,200円(本体2,000円+税)
ISBN 9784087817805
なぜ「旅」は、かくも多くの名画を生んだのか。
「怖い絵」シリーズで知られる中野京子が、画家の視点が変わった〈運命の瞬間〉を、「旅」という切り口から読み解く。

もし、その一歩がなかったら、あの名画はこの世に存在しなかったかもしれない。
本書は、宗教画から近代絵画、異文化交流の痕跡までをたどりながら、旅が画家にもたらした変化と、その結晶としての名画の背景をひもとく一冊である。
旅とは単なる距離の移動ではなく、世界の見え方が更新される体験であり、心の揺らぎそのものだ。
中野京子が、旅する画家たちの光と影、希望と不安を、「時間」と「記憶」という視点から丹念にすくい上げていく。

【内容】
星に導かれ、遥かな地を目指す〈東方の三博士〉。
肉体を離れ、感情や記憶が進んでいく〈心の旅〉。
空を渡る影に祈りを託す〈子供の旅〉。
恋に揺れ、人生を揺さぶられる〈恋の旅〉。
祈りと信仰が折り重なる〈巡礼の旅〉。
異国の絵画にひそむ和の気配――静寂の中で時を超える〈日本製品の旅〉。

このほか、森の中、強いられた旅、冬の旅、船旅、巡業、遍歴の騎士たちなど、時代と地域を越える〈旅〉をテーマにした全20編を収録。
恋や信仰、孤独、そして文明へ――旅はやがて、絵画の世界そのものを変えていった。

【こんな方におすすめ】
旅が好きな人に。
名画の見方を変えたい人に。
一枚の絵の奥にある「時間」と「記憶」を知りたいすべての人へ。
 

おすすめ新刊紹介「人文書」

論理学形而上学序論講義

出版社 アトリエ花粉館
発刊日付 2026年6月5日
著者 ルートヴィッヒ・フォイエルバッハ (著), 服部健二 (翻訳)
本体価格 3,960円(本体3,600円+税)(予価)
ISBN 9784911530054
フォイエルバッハの遺稿『論理学形而上学序論』(1829/30年)は、エアランゲン大学で行われた講義の草稿である。彼はその講義において、ヘーゲル的精神の立場と汎神論的自然観との統合を目指した新しい試みを示している。本邦初訳。
 

おすすめ新刊紹介「理工書」

確率の半歩先 予測・拡散モデルに挑む前の30話 (KS理工学専門書)

出版社 講談社
発刊日付 2026年6月25日
著者 大久保 潤 (著)
本体価格 3,520円(税込)(本体3,200円+税)
ISBN 978-4065439357
AIの時代がやってきた。これを理解するにも確率・統計は役に立つがそれだけでは物足りず、もう少し先の確率論を学んでみたいと思うだろう。ところが確率論は純粋数学のきつい崖の上に立っていて登り難い。その崖を乗り越えるべく準備されたのが本書である。「半歩先」から見る景色は素晴らしい。確率・統計の仕組みが良く分かるだけではない、数学の壁が登れる。本書は私にも良い勉強になった。心から勧めたい。
――甘利俊一(理化学研究所栄誉研究員/東京大学名誉教授)

★★大好評の前著『線形代数の半歩先』に続く第2弾。
数式変形を可能な限り飛ばさず、行間を埋め尽くした30話★★
 

改訂版 入門はじめての多変量解析

出版社 東京図書
発刊日付 2026年6月7日
著者 石村 光資郎 (著)
本体価格 2,860円(税込)(本体2,600円+税)
ISBN 978-4489024610
統計ソフトを使えばすぐ結果は手に入る。しかしその統計処理の意味や、計算の仕組みを知る機会は少ない。
本書は、多変量解析の仕組みと計算式を、きちんと理解しておくために、身近なデータを通して解説。
また、多変量解析に欠かせない行列の知識も得られるように書かれているので、
数学的に予備知識のない人でもすぐ読め、公式+例題でマスターできる。
重回帰分析・主成分分析・因子分析・判別分析・クラスター分析・数量化に加え、新章「はじめてのベイズ統計」を追加。
 

公理的集合論への一歩 無限についてのおはなし

出版社 日本評論社
発刊日付 2026年6月17日
著者 池上 大祐 (著)
本体価格 2,860円(税込)(本体2,600円+税)
ISBN 978-4535790599
数学を学ぶと気になる公理的集合論の話題を、いま注目の研究トピックにも触れてしっかり解説。集合論へ踏み出す一歩となる入門書。
【目次】
第1章 順序数とはなにか?――「長い」数学的帰納法と再帰的定義
第2章 順序数の性質と使い方――「長い」数学的帰納法と再帰的定義の応用
第3章 集合とクラス――「大きすぎる」あつまりとパラドックス
第4章 置換公理――順序数をたくさん生み出す公理
第5章 正則性公理――集合全体上の数学的帰納法と再帰的定義
第6章 集合のランクの使い方――スコットのトリックとその応用
第7章 集合論のモデル――証明できないことを証明するにはどうすればよいか?
第 8 章 選択公理と論理式の絶対性――どういう命題は選択公理を仮定せずに証明できるか?
第9章 反映原理――集合全体のクラスに ‘似ている’ たくさんの集合の存在
第10章 従属選択公理――選択公理よりも弱い便利な公理
第11章 ゲーデルの不完全性定理と公理系の無矛盾性――数学の議論の算術化と形式化
第12章 巨大基数と公理系の無矛盾性――公理系の無矛盾性の強さとその尺度
第13章 フェルマーの最終定理はZFCの下で証明できるか?――グロタンディーク宇宙と到達不可能基数
 

初等数論幾

出版社 森北出版
発刊日付 2026年6月16日
著者 山崎隆雄 (著)
本体価格 3,960円(税込)(本体3,600円+税)
ISBN 978-4627084414
数論幾何学は,数の性質と幾何学的対象との深いつながりを探ることで発展してきましたが,依然として抽象的で難しい分野と位置付けられてしまっています.
本書は,基礎的な話題に絞り込んだからこそ,初学者でも本質を深く味わうことができる1冊です.

《本書の特長》
・数論幾何学の魅力的な3つの話題――「リーマン球面」の幾何,「p進数」の数論,それらをつなぐ「相互法則」を1冊にまとめ,丁寧な証明をとおして説明しています.
・必要な予備知識は位相空間論と代数学の初歩のみ.直積位相や準同型定理など,本文で用いられる基本事項は付録でも補っています.
・相互法則の研究において,ガウスやテイトがどのようなアプローチを試みてきたかを,具体例を用いて直観的に説明しています.
 

対称群の表現論とアフィン・リー代数 (岩波数学叢書)

出版社 岩波書店
発刊日付 2026年6月22日
著者 阿部 紀行 (著)
本体価格 6,820円(税込)(本体6,200円+税)
ISBN 978-4000299411
正標数における対称群の表現論を、モジュラー分岐則を目標として解説する。近年の発展を取り入れ、アフィン・リー代数の表現論との深い関わりが示される。現在の表現論における考え方の一端を学ぶことができるだろう。
 

表現論序説 

出版社 共立出版
発刊日付 2026年6月11日
著者 有木 進 (著, 編集), 西山 享 (著, 編集)
本体価格 3,520円(税込)(本体3,200円+税)
ISBN 978-4320116818
表現論とは何か。代数・幾何・解析にわたり、現代数学にあまねく溶け込む表現論の全域を見渡す、シリーズ第1巻。

本書では、表現論の基礎トレーニングからはじめ、線型代数の到達点であるジョルダン標準形を表現論の立場から見直す。さらに、既知の表現から新しい表現を作る標準的な手法を解説する。物理や数論の研究では、微分方程式などを通じて表現が自然に現れるため、解析的手法に基づく理論もあわせて取り上げる。巻末にまとめた表現論史は、著者の研究歴に裏打ちされた貴重な記録であり、表現論を見渡すうえでも示唆に富む。

表現論的なものの見方の基礎を伝える、学部生から専門家に至るまで好適な一冊。
 

線型代数と群: 行列の分解から古典群へ

出版社 共立出版
発刊日付 2026年6月11日
著者 示野 信一 (著), 有木 進 (編集), 西山 享 (編集)
本体価格 3,520円(税込)(本体3,200円+税)
ISBN 978-4320116825
線型代数学を基礎として、一般の体上の古典群とその分解を解説。

古典群は、一般線型群をはじめとする、直交群、ユニタリ群などの対称性を記述する行列の群であり、現代数学の様々な分野や物理学において重要な役割を果たしている。

本書では、代数群やリー群の一般論を前提とせず、行列の具体的な計算と線型代数の基本概念のみに基づいて議論を展開し、古典群の構造に到達する道筋を示す。行列の成分が属する体は、実数体や複素数体に留まらず、有限体やp進体をはじめとする任意の体、さらに非可換な四元数体を含む形で統一的に展開する。行列の群の構造を実践的に学ぶのに好適な一冊。
 

応援ブック 手を動かしてまなぶ 群論: 「行間を埋める」ために+詳細解答

出版社 裳華房
発刊日付 2026年6月3日
著者 原 隆 (著)
本体価格 1,320円(税込)(本体1,200円+税)
ISBN 978-4785316136
現在、好評発売中の『手を動かしてまなぶ 群論』(以下「親本」、ISBN 978-4-7853-1603-7)のサポート情報(PDFファイル)として裳華房ウェブサイトで無料公開している補助教材「『行間を埋める』ために」および「(節末問題の)詳細解答」を小冊子としてまとめた。
これらのウェブ教材は相当の分量に及び、学習の際に手元で参照できる形にまとめてほしいとのご要望も多かったため、本書を刊行した。親本の理解をいっそう深めるための補助教材として、あわせて活用していただきたい。
 

線型代数対話 第5巻 整除・再帰・行列計算 -アルゴリズムの世界へ

出版社 現代数学社
発刊日付 2026年6月21日
著者 西郷 甲矢人、能美 十三 (著)
本体価格 2,640円(税込)(本体2,400円+税)
ISBN 978-4768707043
割り算から圏論へ 本書では,線型代数を「結果」ではなく「構造」として学びます.線型代数を「計算の道具」から「構造の学問」へと引き上げ,高校数学の延長にあるはずの割り算が,ここでは圏論と結びつき,行列の構造へと到達します. [内容]振り返り/証明の方針/反復の諸性質/定理の証明/割り算に関わる諸関数/割り算の再帰関数としての性質/割り算の再帰性に関する場合分け/再帰の反復としての和の割り算/和の割り算のための要素を用いた概観/ 他
 

暗号×数学 (数学セミナーライブラリー)

出版社 日本評論社
発刊日付 2026年6月29日
著者 縫田 光司 (著)
本体価格 2,750円(税込)(本体2,500円+税)
ISBN 978-4535789883
【内容紹介】
「数学の視点で面白いか」を重視して、種々の暗号分野の話題を紹介。暗号と数学との関わりの様子、そしてその楽しさを伝える。
【目次】
準備運動 暗号分野の予備知識
第1章 群から始まる暗号理論
第2章 代数だけじゃない暗号数学
第3章 「象が踏んでも壊れない」/公開鍵暗号の安全性評価
第4章 定義/数理と現実の交差点
第5章 攻撃(物理)
第6章 耐量子計算機暗号(1)
第7章 耐量子計算機暗号(2)
第8章 秘密計算
第9章 カードを用いた手品暗号
第10章 暗号×乱数×数学
第11章 暗号にも「無限」が現れる
第12章 暗号と数学のこれから
 

複素関数論の講義ノート

出版社 数理工学社
発刊日付 2026年6月4日
著者 松下 泰雄 (著)
本体価格 2,530円(税込)(本体2,300円+税)
ISBN 978-4864811293
本書は理工系の初学者を対象とした複素関数論の入門書.大学初年級の微積分の延長として,不連続関数の微分とデルタ関数についても解説した.分野間のつながりを意識し,俯瞰的な理解ができるよう配慮した.例題や演習問題を豊富に採録した好個の教科・参考書.

【主要目次】不連続関数の微分とデルタ関数/実数から複素数,そして複素微分可能関数へ/複素初等関数/コーシーの積分定理/コーシーの積分公式/実積分を複素積分で計算する/解析接続/2次元流体力学への応用
 

微分積分学入門

出版社 理工図書
発刊日付 2026年6月12日
著者 星埜 岳 (著)
本体価格 2,750円(税込)(本体2,500円+税)
ISBN 978-4844610052
数学が必要になった社会人の学び直しに!独学者や大学院生の復習に!講義用教科書として!

「微分・積分の計算手法編」と「微分積分学の体系編」からなる入門書です。
第I部は高校数学IIIとの接続を意識し、直観的な極限操作を用いて微分・積分の計算力を養うことを目的としています。特にテイラーの定理、微分積分学の基本定理、広義積分を重要テーマとして扱い、理工系1年生が新たに学ぶ内容を丁寧に導入しています。

第II部では極限の論理的定義を導入し、有界単調数列の収束や実数の完備性、中間値の定理、ロルの定理、リーマン積分可能性など、解析学の基礎となる主要定理を簡潔に証明することを目指します。
 

教科書を裏切る解析学・上巻/下巻 —極限・積分の実践的再編成—

出版社 現代数学社
発刊日付 2026年6月21日
著者 松木 晋祐 (著)
本体価格 上巻2,640円(税込)(本体2,400円+税)/下巻3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 上巻 978-4768707050/下巻 978-4768707067
「未解決」を放置しない! 微分積分は完成された理論とされる。しかし実際には、正しい結果を与える多くの計算が、既存の理論では正当に説明されていない。本書はその事実を出発点に、広義積分と極限の交換、多変数積分、写像の度量といった核心問題に踏み込み、理論の再構築を試みる。単なる理解にとどまらず、「正しいかどうかを判定する力」を与える実践的解析学。 [内容]極限と代入は違うのか?/超越関数の極限と代入/関数の連続性/0 次連続写像と逆写像・陰関数の準備/0 次同相埋め込みと逆写像/1変数の微分/区間上の微分/R線上の悪戯者たち/多変数の微分/ 多変数の微分(続)/ 原始関数(不定積分)/原始関数の見つけ方/ 他
 

量子力学の〈新常識〉 意識・実在・情報が再定義する物理学(KS物理専門書) 

出版社 講談社
発刊日付 2026年6月25日
著者 堀田 昌寛 (著), 広江 克彦 (著)
本体価格 3,190円(税込)(本体2,900円+税)
ISBN 978-4065433591
この世界の構造を理解する知的感動! 今世紀、物理学の常識は大きくアップデートされた。不確定性関係の概念、情報としての「モノ」の捉え方など、現代の量子力学が提示する新しい世界観を、名著者2人が本格解説する。

《おもな目次》
第1章 波動関数の誤解
第2章 20世紀末に起きたこと
第3章 意識と量子
第4章 不確定性関係の新常識
第5章 奇妙な遠隔作用か、量子もつれか?
第6章 デコヒーレンスと多世界解釈
第7章 量子的な線形重ね合わせの現代的理解
第8章 古典的に見える現実をどう捉えるか
第9章 量子コンピュータ
 

【別冊数理科学】 量子情報と時空の物理 [第3版]:量子情報物理学入門 

出版社 サイエンス社
発刊日付 2026年6月23日
著者 堀田 昌寛 (著)
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 978-4781916699
量子情報物理学は基礎物理学の諸分野において,重要性が一層増している.本書はその入門的実用書である.初版刊行以来,多くの読者に読み継がれて12年を経た今回の改訂では,「AIが見る量子時空」の章を新たに加えて,さらに充実した内容となっている.

【主要目次】量子情報と量子状態/量子測定/量子操作/量子エンタングルメント/連続測定と量子ゼノン効果/ウンルー効果と量子情報/ホーキング輻射と量子情報/量子エンタングルメントと負エネルギー/量子エネルギーテレポーテーション/AIが見る量子時空/付録A 連続系の状態トモグラフィ/付録B シュミット分解/付録C フォンノイマンエントロピーの凹性の証明/付録D トレースノルムが行列凸関数である証明/付録E ガウス状態のネガティビティの公式の導出
 

物理数学概論

出版社 東京大学出版会
発刊日付 2026年6月25日
著者 松尾 泰 (著)
本体価格 3,630円(税込)(本体3,300円+税)
ISBN 978-4130626361
著者が長年東京大学理学部で行なってきた講義をベースに書籍化。ベクトル解析・複素関数・微分方程式・フーリエ解析、そして特殊関数を物理学へ応用する目線からわかりやすく解説する。学部課程で必須の物理数学を網羅した一冊である。

【主要目次】
まえがき
第1章 多変数関数の微積分学
第2章 ベクトル解析
第3章 複素関数と複素積分
第4章 複素関数のより高度な話題
第5章 常微分方程式
第6章 積分変換を用いた微分方程式の解法
第7章 直交多項式
第8章 ベッセル関数
第9章 超幾何関数
付録 無限和と収束性
 

連続体の力学: 変形場・流れ場・伝熱場・物質拡散場の統一理論

出版社 朝倉書店
発刊日付 2026年6月5日
著者 志澤 一之 (著), 村松 眞由 (著)
本体価格 4,180円(税込)(本体3,800円+税)
ISBN 978-4254231557
連続体力学を基礎から解説した教科書。
連続体力学の理解のために、まずテンソル解析に大きなページを割くことが本書の特徴と言える。

【主な目次】
テンソル解析
運動学
釣り合い法則
物質の分類および物質の客観性
構成式の熱力学的導出
基礎方程式系
エネルギー原理
弾塑性論の概要
 

物理のとびら: 力学入門

出版社 裳華房
発刊日付 2026年6月30日
著者 小鍋 哲 (著)
本体価格 2,420円(税込)(本体2,200円+税)
ISBN 978-4785322809
本書は、物理学の中でも特に「力学」の入門的なことを学びながら、「シンプルな法則に基づいて論理を積み重ねることで、複雑な自然現象を理解する」という、物理学の基本的な考え方に触れてもらうことを目指したテキストである。
物理学の基本姿勢・方法論は、これから物理学を専門としない方々にも、「理系の教養」としてぜひ身に付けてもらいたい。そのため、本書は、力学の入門的な内容を一歩ずつ学べるように構成している。高等学校で物理を学んでいない人や、苦手意識があるという人も、安心してほしい。
知識やテクニックの単なる詰め込みではなく、原理的な理解を出発点に、一つ一つ筋道を立てて思考する──本書が、そんな姿勢を皆さんの中に育む一助となれば幸いである。
 

新・基礎 力学[第2版]

出版社 サイエンス社
発刊日付 2026年6月22日
著者 永田 一清 (著), 佐野 元昭 (著)
本体価格 2,310円(税込)(本体2,100円+税)
ISBN 978-4781916736
本書は力学の重要な項目を精選し,可能な限り丁寧に説明されたテキストである.また,章末の例題と演習問題により,手を動かして理解していけるように工夫されている.改訂にあたって記述を見直し,コラムと解答をより充実させた.2色刷.

【主要目次】はじめに/運動の表し方(1)/運動の表し方(2)/力と運動/いろいろな運動(1)/いろいろな運動(2)/エネルギーとその保存則/角運動量とその保存則/非慣性系とみかけの力/質点系の運動/剛体の運動
 

宇宙機の軌道と姿勢の力学

出版社 森北出版
発刊日付 2026年6月2日
著者 山田克彦 (著)
本体価格 6,820円(税込)(本体6,200円+税)
ISBN 978-4627692411
地球周回衛星のみならず小惑星探査機や月面着陸機まで、宇宙機全般の研究開発に必要な力学が身につく一冊。

天体の影響を考慮した軌道計算や、スラスタの推力を決める姿勢制御について、避けては通れない複雑な数学的側面を、余すことなくしっかりと解説します。

軌道力学については、地球の影響を受ける二体問題の軌道にとどまらず、複数の天体の影響を受ける探査機や着陸機にも使える、高度な計算まで詳解しています。
姿勢力学については、機体が回転するスピン宇宙機、柔軟体を含む宇宙機などに関してていねいに述べているほか、さまざまな制御手法を幅広く知ることができます。

実際に開発に取り組む技術者だけでなく、これから研究に取り組む学生にも欠かせない、貴重な内容が収められた一冊です。
 

ゼロから作るDeep Learning ❻ ―LLM編

出版社 オライリー・ジャパン
発刊日付 2026年6月3日
著者 斎藤 康毅 (著)
本体価格 4,400円(税込)(本体4,000円+税)
ISBN 978-4814401611
人気シリーズの第6弾。今回のテーマは「大規模言語モデル(LLM)」です。ChatGPTの魔法のような能力、その仕組みを自らの手で解き明かしてみませんか? 本書では、トークナイザからTransformer、事前学習から事後学習まで、LLMを支える技術をゼロから実装します。実装の舞台となるのは、CodeBot→StoryBot→WebBotという3段階のチャットボット開発。作るほどに、見えてくる——そんな読書体験が待っています。
 

生成AIの安全性入門

出版社 技術評論社
発刊日付 2026年6月24日
著者 綿岡 晃輝 (著)
本体価格 3,300円(税込)(本体3,000円+税)
ISBN 978-4297157029
生成AIの進展は社会や産業に大きな変革をもたらす一方、生成AIが生み出す有害なコンテンツや意図しない挙動といったリスクに関する課題が浮き彫りになっています。本書は、エンジニア、研究者を対象に、生成AIにおけるリスクとその対処法を体系的にまとめます。1章ではAI安全性を定義し、近年の動向を概説します。2章では現実に直面する脅威を分類・整理します。3章でOpenAIが公開しているモデルスペックを題材にAIの理想的な振る舞いについて考えます。第4章で安全性に関する評価方法について紹介したあと、5章ではレッドチーミングについて解説します。6章と7章でモデルレベル、システムレベル双方からの安全性向上技術を解説し、最終章でAI安全性の未来について考察します。安全な生成AIの開発と運用に必要となる知識を1冊にまとめます。
 

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