2026.08.03 今月のおすすめ書籍(2026年8月)

 

おすすめ新刊紹介「文庫」

きまぐれカプセル

出版社 新潮社
発刊日付 2026年8月28日
著者 星新一
本体価格 693円(本体630円+税)
ISBN 9784101098555
空飛ぶ円盤に熱中した理由、5000年後に贈るタイムカプセルの中身、江戸川乱歩や小松左京、和田誠らとの親交――星新一が綴った多彩なエッセイから、書籍・文庫に未収録の作品を厳選。幼少期から晩年まで時系列に並んだ91編と未収録ショートショート3編で日本を代表するSF作家の軌跡をたどる。ユーモアと才気あふれる名文を盟友・真鍋博のカバーイラストでお届けする、生誕100年記念作品集。
 

物語の種

出版社 講談社
発刊日付 2026年8月12日
著者 有川ひろ
本体価格 990円(本体900円+税)
ISBN 9784065443101
読めば心が躍り出す!
どこから読んでも面白い、ほっこり&胸キュンの物語たちが生まれました!!

読者からの投稿=蒔かれた種を元に、著者が芽吹かせた十篇の小説!

解説・帯は、元宝塚歌劇団の俳優・七海ひろきさん!
「好きなところから読んでいい。でも途中ではやめられない!
10粒の種は、有川先生の水やりで芽吹き花開く。本当に面白い!」
 

あなたが誰かを殺した

出版社 講談社
発刊日付 2026年8月12日
著者 東野圭吾
本体価格 1,023円(本体930円+税)
ISBN 9784065443897
「覚えておいて。彼に嘘は通用しない」

驚きを絶対保証
加賀シリーズ最新作

夏の避暑地でのバーベキューパーティ。
集うのは、別荘を持つセレブたち。
その深夜、彼らのうち五名が殺された。
間もなく犯人は大胆に出頭するが、死刑になりたいと語るだけ。
納得できない遺族は自ら真相を解き明かすべく「検証会」を開くが、
彼らのもとに謎の手紙が届く。
そこへ現れたのは、刑事・加賀だった。
 

おすすめ新刊紹介「新書」

君主で読み解く世界史

出版社 中央公論新社
発刊日付 2026年8月7日
著者 岡本隆司 君塚直隆
本体価格 1,210円(本体1,100円+税)
ISBN 9784121508713
共和政=善、君主政=悪ではない?

君主について考えることは、統治制度について考えるということ――。
君主政=古い、悪/民主政=新しい、善といった単純な図式ではなく、君主とは何なのか、なぜ現代の世界は君主を残した国となくした国とに分かれているのか、歴史をたどりながら、多角的に、本質的に君主という存在を考えていく。米中露はもちろん、人間社会の統治やリーダーが何かを知ることのできる一冊。
好評を博した『帝国で読み解く近現代史』に引き続き、再び東西の歴史に通じる二人の歴史家が縦横無尽に語る。
 

宇野千代 : 昭和モダニズムの伝道者

出版社 NHK出版
発刊日付 2026年8月10日
著者 刑部芳則
本体価格 1,320円(本体1,200円+税)
ISBN 9784140887653
昭和史を彩った生涯を描く、時代・風俗考証の第一人者による決定版評伝!

明治、大正、昭和、平成と四つの時代を生きた宇野千代(1897-1996)。その生涯は戦争を挟み、日本人の生活感覚が大きな転換を遂げた時期と重なっている。尾崎士郎や東郷青児、北原武夫らとの華やかな恋愛遍歴が注目される一方で、私小説に描かれなかった実像にはこれまで光が当たってこなかった。
雑誌『スタイル』の編集や手がけた着物のデザイン、そして生涯を通じて書き続けた作品を貫く「昭和モダニズム」の美意識とは何か。和から洋へと移り変わる日本人の価値観に、いかに影響を与えたのか。
近代日本の生活文化に精通する歴史学者が、膨大な史料を精査し、素顔の宇野千代に迫る。
関連年表・著作一覧付きの、朝ドラ「ブラッサム」モデルの決定版評伝!

■作家デビューから尾崎士郎との出会いの真相
■小説から服飾デザインまでを貫くモダンな美意識はいかに育まれたか
■『スタイル』は「日本初のファッション誌」ではなかった? その真の独自性を徹底検証
■和から洋へ変化する戦後の価値観に宇野千代が与えた影響とは
 

アンチスポーツの哲学

出版社 朝日新聞出版
発刊日付 2026年8月12日
著者 難波優輝
本体価格 990円(本体900円+税)
ISBN 9784022953810
スポーツは人格を育て、勇気を与え、仲間をつなぎ、連帯感を高めて国民を元気づけると言われる。だが、本当にそうなのか。気鋭の美学者が、美談の陰で覆い隠されてきたスポーツ観に切り込み、スポーツとは何かを改めて問い直す一冊。

【まえがきより】
もしかすると、この本を通じて、あなたは、「自分が愛していたのは実はスポーツではなかった」と気づくかもしれないし、「スポーツは嫌いだと思っていたけれど、自分はスポーツがすごく好きだ」と気づいてもらえるかもしれない。
この本を、私はスポーツを実践している人、観戦する人、コーチ・指導者・教育者、批評する人のために書こうと思う。スポーツそのものを考えることでこそ、よりよくスポーツの実践、観戦、指導、教育、批評ができるようになるはずだ、と信じている。
 

おすすめ新刊紹介「一般書」

永遠の記憶

出版社 文藝春秋
発刊日付 2026年8月5日
著者 東野圭吾
本体価格 2,310円(本体2,100円+税)
ISBN 9784163921327
ガリレオシリーズ、待望の最新長編!

内海薫が刺された。
犯人は70歳ほどの老人。飛び降り自殺を図るも失敗し、
取り調べには黙秘を貫く。
やがて内海に恨みを抱く若い娘が捜査線上に浮かぶが、
老人との関係は不明。それどころか、内海への本当の復讐はこれからだった。
彼女が迫った「究極の選択」とは一体――。

一方、湯川と草薙は、老人の“ある持ち物”を手掛かりに、
「忘れてはいけない謎」の扉を開く。

シリーズ最新、最高峰の謎がいま明かされる。
 

虫とマンガと日本人 養老孟司のキャラクター論

出版社 PHP研究所
発刊日付 2026年8月24日
著者 養老孟司 柳瀬博一
本体価格 1,980円(本体1,800円+税)
ISBN 9784569861562
プロモーション情報 「予約商品の価格保証」対象商品。 規約
マンガ、アニメ、ゲーム、妖怪、神様、ロボットにAIまで――。
日本のキャラクターは、なぜこんなに多様性に溢れ、どんどん増殖するのか。

そこには「虫好き」な国民性、図鑑などの出版文化、日本語の構造、生物多様性、宗教観までもが影響している――!?

知の巨人が解く、日本人とキャラクター論。
 

少年ABCの完璧な選択

出版社 新潮社
発刊日付 2026年8月26日
著者 結城真一郎
本体価格 2,090円(本体1,900円+税)
ISBN 9784103522355
中二の夏。俺達は幼馴染の乃愛を救うため、虐待を行う母親らを殺害した。その後、法の死角を突き、無罪放免を勝ち取った……はずだった。十五年後、乃愛が何者かによって誘拐される。誘拐犯は真犯人が名乗り出なければ乃愛を殺すと宣言し、次々暴露を行う。晒される過去、揺らぐ信頼。最後に選ぶのは、友情か、裏切りか。
 

おすすめ新刊紹介「人文書」

出会いの唯物論

出版社 平凡社
発刊日付 2026年8月7日
著者 ルイ・アルチュセール 市田良彦
本体価格 2,200円(本体2,000円+税)
ISBN 9784582770193
「雨が降っている。/願わくば、この書がまずは単純な雨についての書とならんことを。」

歴史は必然なのか、政治に偶然はないのか――。すべてが終わったあとで、世界のはじまりを「雨」の形象に託し、自分自身とマルクス主義の再生を試みた、アルチュセール晩年の偶然性をめぐる思想。「雨が降っている」という一文ではじまる「出会いの唯物論の地下水脈」から、本邦初訳の「偶然性唯物論について」まで、充実した解説・編訳注とともに「偶然性唯物論」にまつわるテクストを編んだ日本オリジナル編集版。

【目次】
はじめに――はじまりを問う「出会いの唯物論」 市田良彦

出会いの唯物論の地下水脈(1982年)
唯物論のユニークな伝統(1985年)
唯物論哲学者の肖像(1986年)
偶然性唯物論について(1986年)

原注
編訳注

アルチュセール以後のルイ・アルチュセール フランソワ・マトゥロン
解題 市田良彦
 

おすすめ新刊紹介「理工書」

基礎から学ぶ統計学実践編〜PCを使った計算とカテゴリカルデータ解析

出版社 羊土社
発刊日付 2026年8月4日
著者 中原 治 (著) 
本体価格 9,900円(税込)(本体9,000円+税)
ISBN 978-4621312407
データ解析に取り組みたい人へ,Rに戸惑ったことがある人へ.あるいは,「カテゴリカルデータ解析を理解したい」と真面目に考える人へ.

10年を越える学生との試行錯誤が生んだ,“解析の初歩”と,カテゴリカルデータ解析,それらのイメージを学部を問わずに掴める入門書.
 

ビジュアル 微分幾何・微分形式: 5幕からなる数学劇

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年8月4日
著者 Tristan Needham (著), 山田 澄生 (監修, 翻訳), & 1 その他 
本体価格 9,900円(税込)(本体9,000円+税)
ISBN 978-4621312407
ノーベル賞受賞者ロジャー・ペンローズの下で学び,視覚的・直観的な解説で定評のあるT. Needhamが,微分幾何学と微分形式を幾何学的(ビジュアル)な観点に重きをおいて解き明かす.

全5幕構成のうち,第1幕から第4幕では,ニュートンの幾何学的方法と著者独自の図によって,微分幾何学の古典的成果を直観的に捉えなおす.大域的ガウス–ボンネの定理の 4 通りの幾何学的証明,ガウスの「驚異の定理」の簡潔な証明,n次元多様体におけるリーマン曲率テンソル,一般相対性理論とその応用(重力波・ブラックホール・宇宙論)などを扱う.

第 5 幕では,初学者にも親しみやすい形で微分形式を導入し,ベクトル解析における積分定理の統一,2 形式によるマックスウェル方程式の記述,ドラーム・コホモロジー,カルタンの動標構法に基づく微分幾何学,曲率2形式を用いたリーマン曲率テンソルの計算を解説する.基礎的な微分積分と幾何学の知識を前提に,微分幾何学と微分形式の見方を刷新する一冊である.
 

増補新版 深層学習と統計神経力学: 神経回路網の構造と代数幾何

出版社 サイエンス社
発刊日付 2026年8月24日
著者 甘利 俊一 (著), 渡辺 澄夫 (著) 
本体価格 3,190円(税込)(本体2,900円+税)
ISBN 978-4781916743
驚くほどの速さで発展を続けるAIの中核技術である超多層の深層学習.その原理は未だよく理解されているとは言い難い.多くの読者に読み継がれて3年を経た今回の改訂では,初版を補強するとともに,AIのような巨大なシステムでは,その影響が無視できない,特異点に関する章を追加した.

【主要目次】深層学習:その仕組みと歴史/層状のランダム結合神経回路/深層ランダム神経回路による信号変換/再帰結合のランダム回路と統計神経力学の基礎/深層回路の学習/神経接核理論/自然勾配降下学習法とFisher情報行列 ― 学習の加速/汎化誤差曲線:二重降下/巨視的変数の力学,神経場の力学/深層神経回路網は特異点の網の目で覆われている/統計神経力学における特異点の影響
 

情報系のための離散数学 第2版

出版社 共立出版
発刊日付 2026年8月5日
著者 猪股 俊光 (著), 南野 謙一 (著) 
本体価格 2,970円(税込)(本体2,700円+税)
ISBN 978-4320116160
現代社会を支える主要技術の一つに、情報科学を基盤とした情報通信技術(ICT)がある。このICT技術の発達は、現代の人工知能やビッグデータ解析といった技術の根底をなしており、「超スマート社会」もこの技術の活用により支えられている。情報科学の中では数学的手法、特に離散有限個のデータ解析を得意とする離散数学が重要な役割を果たす。本書はその入門的な教科書である。
各章で扱われる内容に関しては高校数学レベルの復習から解説を始める。学生が自習しやすいように豊富な例題と図解をつけ、例題や練習問題を解いていきながら、情報科学・社会科学のトピックへの関心を高めていく。巻末付録として、基礎的な行列計算の解説と、Pythonの導入から基本的な演算のやり方までを簡単に解説している。
 

水面波の理論的解析

出版社 東京大学出版会
発刊日付 2026年8月24日
著者 船越 満明 (著) 
本体価格 5,720円(税込)(本体5,200円+税)
ISBN 978-4130606103
水面波のメカニズムを、定常進行波・定在波、重力波・表面張力波、航跡波、そしてソリトン・カオスの非線形現象など、基礎から最近の理論の発展まで、ていねいに、かつ系統的に解説。概念図、実験や観測の画像やデータも豊富に掲載。理工系学生必読の書。
 

コクセター群とあみだくじ (表現論の拡がり)

出版社 共立出版
発刊日付 2026年8月10日
著者 有木 進 (著, 編集), 西山 享 (編集) 
本体価格 3,960円(税込)(本体3,600円+税)
ISBN 978-4320116900
コクセター群と対称式の基礎から出発し、その応用例として、あみだくじの数え上げをめぐる不思議な現象を紹介する。

コクセター群は、生成元と基本関係式から定義される群である。対称群はコクセター群の中で最も基本的な例であり、n次順列の簡約表示があみだくじで視覚化できることはよく知られている。

本書では「あみだくじの数え上げをすると、対称群や複素一般線型群の既約表現の次元公式が現れる」という不思議な現象を取り上げる。このふたつの次元はシューア・ワイル相互律により密接に関係しており、現在では、あみだくじと対称群および一般線型群の表現との関係は柏原クリスタル(結晶基底)の文脈で理解されている。柏原クリスタルは本来代数的な理論であり、理論の全体像を学べばその背景の深さと広さを実感することになる。そのような理論が美しい形で組合せ論に降臨する様を本書では垣間見ることができる。
本書後半では、ワイル群、複素半単純リー環のBGG 圏、カジュダン・ルスティック多項式、バイナリー多面体群など発展的話題を取り上げ、コクセター群がいかに現代数学で活躍しているかをいくつかの例を通して紹介する。
 

確率が描く世界 ~身近な確率、意外な確率~ (知の扉シリーズ)

出版社 技術評論社
発刊日付 2026年8月3日
著者 今野 紀雄 (著) 
本体価格 2,200円(税込)(本体2,000円+税)
ISBN 978-4297158217
「確率」と聞いて、サイコロやコイン投げだけを想像していませんか。本書は、生活に潜む何気ない出来事から、直感を裏切る不思議なパラドックス、素数の謎、さらには量子科学という最先端の研究に至るまで、確率の多様な魅力をたっぷりと味わえる一冊です。
くじ引きや宝くじの賢い買い方、最適な結婚相手の選び方など、日常のワクワクするテーマから、人間の直感とズレる不思議な問題、金融モデルや量子ウォークといったこれからの時代を切り拓くトピックまで幅広く展開します。
また、読者の興味に合わせて無理なく学べるよう、「本編」「発展編」「付録」の3層構造を採用しています。どこから読んでも楽しめる構成で、深く考察したい方には一般化された発展的な内容を、数学的背景を固めたい方には充実した解説を用意しました。読者の「もっと知りたい」という声から生まれた、確率の本当の面白さを体感できる決定版です。
 

大偏差原理

出版社 共立出版
発刊日付 2026年8月26日
著者 稲濱 譲 (著), 角田 謙吉 (著) 
本体価格 5,720円(税込)(本体5,200円+税)
ISBN 978-4320116108
「大偏差原理」は、確率論の極限の理論の中でも「大数の法則」や「中心極限定理」に匹敵する重要な理論である。確率論において極めて広範に現れる基本的な研究対象であり、その応用も数理物理学・力学系・情報理論など多岐にわたる。このように、確率論の中心的話題であるにもかかわらず、大偏差原理は、確率論の業界外の人にとってはなじみのない話題であるように思われる。このような現状を改善したいという思いを込めて、本書は執筆された。
本書が主に想定しているのは、測度論的な確率論をある程度知っているが、大偏差原理についてはそれほど詳しくない読者である。大偏差原理には、ほかの確率論の話題には現れない独特な議論が多いので、そのような読者のために、本書では、冗長に見える危険を冒しても、一般的すぎない設定の下で、なるべく丁寧に説明するように心がけた。また、確率論に関する最低限の基礎は前提知識として仮定するものの、大偏差原理を論じる上で必要な議論全てに詳細な証明を与えている。さらに本書では、思い切って非常に有名な具体例のみを紹介することにした。その代わりに各具体例に対して複数の証明を与えることにより、大偏差原理そのものの「感覚」を学ぶことに集中しやすくした。

本書の内容は以下のように要約される。第1章では大偏差原理の定義から始めて関連する一般的な事項を解説する。大偏差原理の研究における基本的な証明技術を十分に一般的な設定の下で議論する。第2章ではCramérの大偏差原理と呼ばれる最も古典的な具体例の解説を行い、続く第3-8章ではCramérの定理を様々な方向に一般化した具体例の解説を行う。残りの第9-10章ではSchilderおよびFreidlin–Wentzellの大偏差原理と呼ばれる、確率微分方程式に関連した具体例の解説を行う。
 

ハミルトン–ヤコビ方程式: 粘性解の理論と応用

出版社 丸善出版
発刊日付 2026年8月4日
著者 Hung Vinh Tran (著), 山田 直記 (翻訳) 
本体価格 7,480円(税込)(本体6,800円+税)
ISBN 978-4621312414
本書は,1階Hamilton‒Jacobi方程式の理論に関する多くの重要な話題を広範に取り扱い,特に現代的なアプローチや視点に重点をおいた入門書である.まず,1階Hamilton‒Jacobi方程式に関する粘性解の基礎的理論を解説し,その適切性を取り扱う.続いて,1980年代からとても活発な研究対象であるにもかかわらず,これまで標準的な教科書には述べられていなかった均質化理論について詳しく論じる.

その後,解の力学的性質であるAubry‒Mather理論と弱Kolmogorov‒Arnold‒Moser(KAM)理論を取り扱う.これらの理論を述べるにあたっては力学的アプローチと偏微分方程式的アプローチの両方を紹介する.また均質化理論と力学的解釈との関係や最適収束率についても論じる.
 

潜在クラス分析: 基礎理論から社会科学への応用まで

出版社 共立出版
発刊日付 2026年8月21日
著者 Allan L. McCutcheon (著), 古田 裕亮 (翻訳), & 1 その他 
本体価格 2,640円(税込)(本体2,400円+税)
ISBN 978-4320114180
【カテゴリカルデータから集団の異質性をモデル化する】
潜在クラス分析は、観測データの背後にある「見えない集団構造」を明らかにする強力な統計手法であり、社会科学、教育学、医学、公衆衛生学、マーケティングなど幅広い分野で活用されている。本書は、潜在クラス分析の古典的名著として知られるMcCutcheonの原著をもとに、理論的基盤から実証的応用までを一貫した枠組みで平易に解説したものである。モデルの前提、識別性、推定、モデル選択といった本質的な論点を丁寧に扱い、分析結果の解釈における注意点も具体例を通じて示している。
また、訳者補遺では近年の分析環境の進展を踏まえ、R、JMP、Latent Goldによる実装例にも触れており、理論と実践の橋渡しを意識した構成となっている。潜在クラス分析を「使える」だけでなく「理解して使う」ための基盤を習得できる一冊。

[原著]Latent Class Analysis, Sage Publicatations, Inc., 1987
 

微積分・解析121題(上)—極限・連続・微分法を中心に—

出版社 現代数学社
発刊日付 2026年8月22日
著者 栗田 稔 (著), 現代数学社 編 (著) 
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 978-4768707104
解くだけでは終わらない,解析が見えてくる119 題.一題一題が解析への扉を開く.微積分・解析を「問題を解く」だけで終わらせない書.

極限・連続・微分法を中心に119 題を厳選し,問題の意味や背景,解法の本質,さらなる発展まで丁寧に解説する.S(Student)とT(Teacher)の対話形式による親しみやすい構成で,教科書では語り尽くせない解析の考え方が自然に身につく.

解析をより深く学びたい学生・教員・数学愛好家に最適. 【内容】 数列の極限/関数の極限と連続/連続関数の性質/関数のクラス/ロルの定理と平均値の定理/テーラーの定理/関数の整級数展開/2 項展開/関数値の最大最小/距離の極大極小/楕円に関する最大最小 他
 

格子ゲージ理論とカイラル対称性 
(基本法則から読み解く物理学最前線)

出版社 共立出版
発刊日付 2026年8月10日
著者 大野木 哲也 (著), 須藤 彰三 (監修), 岡 真 (監修) 
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 978-4320035614
本書は、量子色力学(QCD)の非摂動的理解に不可欠な格子ゲージ理論とカイラル対称性をテーマに、学部上級~大学院初級レベルの読者を対象として体系的に解説した入門的専門書である。

場の理論やゲージ理論の基礎から丁寧に導入し、格子化の考え方や数値的手法へと段階的に進む構成により、初学者でも無理なく理解を深められる点が大きな特長である。特に、Nielsen-二宮の定理による困難を背景に、ドメインウォールフェルミオンやオーバーラップフェルミオンによって格子上でのカイラル対称性がどのように実現されるかを、物理的直観とともに解説している。

また、カイラル対称性の自発的破れや量子異常、トポロジカル絶縁体との関係といった現代的話題にも触れ、基礎から最前線への橋渡しを行う。理論の流れを重視した説明により、専門分野への第一歩として最適な一冊である。
 

新版 弱点克服 大学生の電磁気学

出版社 東京図書
発刊日付 2026年8月2日
著者 田中 宗 (著), 田村 亮 (著), 白井 達彦 (著), & 2 その他 
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 978-4489024634
厳選した98問を解いて、物理学の基盤となる電磁気学をマスターしよう!

基本から確実に身につけられるよう、各設問を「基本」「標準」「発展」でレベル分けし、
見開き2頁に、問題・解答・解説を分かりやすく簡潔に展開した。
また、電磁気の問題を解くための導入として最初の章に「電磁気学のための物理数学」を扱った。
定期試験から大学院入試まで対応した充実の問題集。新版で内容を刷新!
 

場の量子論の数理 古典場と量子場の構造

出版社 日本評論社
発刊日付 2026年8月21日
著者 新井 朝雄 (著)
本体価格 6,930円(税込)(本体6,300円+税)
ISBN 978-4535790254
場の量子論の数学的基礎を問い直し、新しいアイディアを探求することが望まれる。古典場と量子場の数理を詳細に解説した入門書。
【目次】
場の量子論の数学的基礎に関する研究は、1950年代からはじまり、長い年月が経ったが、真の数学的基礎はいまだ不明なままである。
場の量子論の数学的基礎を問い直し、まったく新しいアイディアを探求することが望まれる。
そのための入門書として執筆された本書では、前半で古典場の数理、後半で量子場の数理を詳しく解説する。
量子場のみならず、古典場の理論についても多くのページを費やし、数学的に厳密な取り扱いを論述していることも本書の特徴である。
 

原子・共振器・光子による量子の探究: 個別の量子の操作による量子情報の開拓

出版社 共立出版
発刊日付 2026年8月26日
著者 Serge Haroche (著), Jean-Michel Raimond (著), & 1 その他 占部伸二(訳)
本体価格 16,500円(税込)(本体15,000円+税)
ISBN 978-4320036406
この本は、2012年ノーベル物理学賞受賞者であるセルジュ・アロシュ教授の著書であり、彼の研究を中心に、量子光学の基礎とその量子情報処理への応用について主に学部上級生・大学院生を対象に書かれたものである。

単一の粒子を含む思考実験は量子力学の創設期に考え出され、当時は実現することが不可能と考えられたが、世界中の多くの実験室において実現されるようになった。これにより、状態の重ね合わせやエンタングルメントなどを使った新しい量子情報処理の研究が発展し、新たな応用への期待が高まっている。

本書では、これらの実験のうち、量子物理のマイルストーンというべき3つの実験、すなわち、著者達による「高Q共振器中の原子と光子の実験」を中心に、イオントラップ、そしてボース・アインシュタイン凝縮体の実験を取り上げ、量子過程の解析や量子情報への応用が述べられている。また、これらの系を実際に扱うためには、環境との相互作用を扱う開放系に関する記述が必須となるが、そのための基礎的な記述がなされており、デコヒーレンスや古典物理との関係を理解することができる。

我が国の量子物理の本といえば、理論的な展開や計算に重点を置いたものが多く、本書のように量子的な実験を取り上げて解説したものは多くない。しかし、量子の論理で働く世界を具体的な例を通して学ぶことは非常に教育的である。本書は、最初の数章を使って、量子力学の概要や、中心的な課題を理解するための基礎事項が非常に手際よくまとめられており、これによって実験の詳細な解析が行われるため、量子の世界の深い理解を得ることができる。

またこのような高度な実験を可能にした、種々の技術的発展の手短な記述が、実験に必要な技術とともに適切に述べられているため、理学系の学生だけでなく、量子情報処理に興味をもつ工学系の学生にとっても非常に有益である。量子情報処理に携わる研究者やこの分野に興味をもつ研究者・技術者にとっても、量子の世界の深い理解が得られ、自身の研究に役に立つ貴重な一書になると思われる。

[原著]Exploring the Quantum: Atoms, Cavities, and Photons, Oxford University Press, 2006
 

深海の地形はどこまでわかったか: 地球最後のフロンティアに挑む ((DOJIN選書:107))

出版社 化学同人
発刊日付 2026年8月20日
著者 沖野 郷子 (著) 
本体価格 1,870円(税込)(本体1,700円+税)
ISBN 978-4759821840
地球にありながらいまだ遠い世界,深海底.深海の地形は火星の地形よりもわかっていないという.本書では,そんな海底地形の研究を,調査航海における悲喜こもごもも交えながら紹介する.海底地形の調べ方,新しい海底のでき方,日本海溝と南海トラフの違い,プレートテクトニクスとは何かなど,深海底研究の醍醐味を,軽快な文章とともに綴る.

海底地形がわかったとて,すぐに何かの役に立つことはないかもしれない.それでも科学者は地球最後のフロンティアをめざして突き進む.
 

AIインターフェースデザイン ―AI時代の対話・可視化・制御の原則

出版社 オライリー・ジャパン
発刊日付 2026年8月12日
著者 Louise Macfadyen (著), 江川 崇 (著) 
本体価格 3,520円(税込)(本体3,200円+税)
ISBN 978-4814401772
ユーザー視点に立った優れたAIインターフェースの構築方法を知る!

AIプロダクト開発においてユーザーを代弁するデザイナーの役割と重要性を問い直す技術書。AIの急速な進化により、プロダクトデザイナーはこれまでにない課題に直面しています。

本書では、GoogleのTensorFlowプロジェクトでの実務経験を持つ著者が、予測不可能で非決定論的なAIと、デザイナーはどのように向き合うべきかを、GUIやHCIの初期研究を踏まえながら丁寧に解説します。

AIインターフェースのデザイン原則を体系的に整理しているので、従来の決定論的なソフトウェア設計に慣れたデザイナーはもちろん、AI技術の専門知識を持たないデザイナーでも安心して読み進めることができます。
 

Python数値計算プログラミング 改訂第2版 (KS情報科学専門書)

出版社 講談社
発刊日付 2026年8月27日
著者 幸谷 智紀 (著) 
本体価格 3,080円(税込)(本体2,800円+税)
ISBN 978-4065443507
◆「これ1冊で実力がつく」と好評のカラーテキストが、さらに進化!◆

★多くの教育機関で採用されている定番テキストの待望の改訂版
★浮動小数点演算の基礎から、偏微分方程式の数値解法までを1冊に凝縮!
★Pythonの文法に関する解説を追加し、初学者にもやさしい構成に!
★NumPy、SciPyを動かしながら、数値計算の基本を体系的に学べる!
 

STAR POWER ーフュージョンエネルギーをめざす、ITERと世界の挑戦

出版社 NTT出版
発刊日付 2026年7月30日
著者 アラン・ベクーレ (著) 
本体価格 2,860円(税込)(本体2,600円+税)
ISBN 978-4757160903
星を地上に生み出す試みー

ー世界35カ国が参加する史上最大の巨大科学プロジェクト「ITER(イーター)」。枯渇せず、温室効果ガスも出さない「究極のエネルギー」によって、人類最後のパラダイムシフトはいかにして起こるのか?
プロジェクトを内部から牽引するITERのチーフサイエンティストが、研究開発の最前線を明かすノンフィクション。フュージョンエネルギー開発の歴史から、実現へのロードマップまで
 

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