今月のおすすめ書籍
今月のおすすめ書籍

■出版社:KADOKAWA
■発刊日付:2023年8月
■著者:大岡信
■本体価格:1,815円(本体1,650円+税)
■ISBN:9784044007836
古来、日本文学は詩歌を中心に展開してきた。「万葉集」から始まり、「古今和歌集」「新古今和歌集」に注がれた情熱、中世の和歌と歌謡、江戸の連歌遊びと俳句――それらが近現代の散文にまで及ぼした影響に目くばせをしながら、詩人・大岡信が次世代のために語り継ぐ日本文学史。「文学史とはその言語への、無限定で深い愛着を、文学作品というある種の限定のもとにあるものを通じて、なんとか披瀝してみせるものだ」

■出版社:中央公論新社
■発刊日付:2023年8月
■著者:大村大次郎
■本体価格:946円(本体860円+税)
■ISBN:9784121508003
実は途上国並みの水洗トイレ事情。医師の人数や集中治療室は少ないのに、精神科ベッド数は断トツ世界一。韓国よりも安い賃金、低い製造業の労働生産性、低い大学進学率。子ども、若者の自殺大国。外国旅行は「高い買い物」になった日本人…等々、50を超える国際データを比較検証。実質的に世界一の資産大国・債権国ではあるが、少子高齢化が進み、格差が広がる日本の衰退を防ぐ方策はあるか?データ分析のプロ・元国税調査官が読み解く。

■出版社:NHK出版
■発刊日付:2023年8月
■著者:鵜飼秀徳
■本体価格:1,210円(本体1,100円+税)
■ISBN:9784140887042
私たちにとって、墓とは何か?
時の権力や死生観、土地や風土に根ざした文化によって、日本ではじつに多様な葬送文化が育まれてきた。
だが、過疎化や高齢化により、今その文化が風前の灯となっている。
土葬の現在から、肉体と魂を分けて埋葬する「両墓制」、沖縄の風葬やアイヌの男女別葬、
無数の遺骨を粉末状にして固めた「骨仏(こつぼとけ)」まで――。
全国各地を歩いて取材した僧侶が、知られざる弔いのかたちを写真とともに明らかにしながら、日本人がいかにして死と向き合ってきたかを問いなおす。

■出版社:集英社
■発刊日付:2023年9月
■著者:姫野カオルコ
■本体価格:1,760円(本体1,600円+税)
■ISBN:9784087880885
あなた、本当に「顔」見てますか?
著名人の顔を凝視しつづけて半世紀――直木賞作家・姫野カオルコの並々ならぬ観察眼が炸裂する、捧腹絶倒のマニアック・エッセイ! 漫画家・もんでんあきこによる豪華挿絵つき。
【著者プロフィール】
姫野カオルコ (ひめの・かおるこ)
作家。姫野嘉兵衛の表記もあり(「嘉兵衛」の読みはカオルコ)。
1958年滋賀県甲賀市生れ。『昭和の犬』で第150回直木賞を受賞。
『彼女は頭が悪いから』で第32回柴田錬三郎賞を受賞。
他の著書に『ツ、イ、ラ、ク』『結婚は人生の墓場か?』『リアル・シンデレラ』『謎の毒親』『青春とは、』『悪口と幸せ』などがある。

■出版社:有斐閣
■発刊日付:2023年7月発刊
■著者:飯田高 近藤絢子 砂原庸介 丸山里美
■本体価格:2,420円(本体2,200円+税)
■ISBN:9784641126459
あなたの推しはどれ?経済学、政治学、法学、社会学。「環境」「貧困」「テクノロジー」「ジェンダー」を軸に、それぞれの学問の特色、着眼点、アプローチの仕方、問題意識を伝える。進学を考える高校生、現代社会の課題と向き合うヒントを得たい読者に。
おすすめ新刊紹介「理工書」 [2023年9月8日up]

■出版社:共立出版
■発刊日付:2023年9月1日発刊
■著者:鈴木 讓 (著)
■本体価格:4,290円(税込)(本体3,900円+税)
■ISBN:978-4320125148
本書は、渡辺澄夫氏によって提案されたWAICおよびWBICの理論的根拠を与えるとともに、ベイズ統計学のためのソフトウェアStanによる実装を導入し、解析関数、経験過程、代数幾何、状態密度の公式などの数学をできる限りやさしく解説したものである。特に、代数幾何は例を数多く掲載した。対象読者は統計検定2級程度の知識がある方、WAICやWBICの本質を知りたい方、『統計的機械学習の数理100問 with R』程度の知識がある方を想定している。

■出版社:裳華房
■発刊日付:2023年9月14日発刊
■著者:藤岡 敦 (著)
■本体価格:3,520円(税込)(本体3,200円+税)
■ISBN:978-4785315986
★ がんばる初学者・独学者を全力応援! ★
基礎の基礎からガウスの驚異の定理を経て、ガウス-ボンネの定理に至るまでの道筋を明解に解説。著者の長年にわたる講義経験を基に、かゆいところに手が届くように心がけた。
議論の要となる常・偏微分方程式の理論(解の存在定理など)の必要事項についても、本書中で改めて丁寧に述べた。発展的項目として、変分問題と極小曲面について独立した章を設けた。
真っ先に手に取りたい「超」入門書。

■出版社:共立出版
■発刊日付:2023年9月1日発刊
■著者:綿森 葉子 (著), 田中 秀和 (著), 田中 潮 (著)
■本体価格:2,750円(税込)(本体2,500円+税)
■ISBN:978-4320114975
本書は、将来のデータサイエンスへの展望を見据えて、測度論に基づいた観点からの数理統計学の入門と基礎を目的とした書籍である。
全体として二部構成となっている。
初めの第I部では、測度論に基づく確率論の基礎として、可測空間と確率空間、確率変数、確率分布を概説する。
第II部では、統計的推測の基礎として、点推定、区間推定、仮説検定を概説する。
測度論に基づく数理統計学は、近年、多方面で必要不可欠となっているデータサイエンス分野の基礎にもなるものである。
本書では、測度論や数理統計学の歴史的な背景なども交えながら、初学者でも直感的で正確な理解を図れるよう配慮をした。

■出版社:岩波書店
■発刊日付:2023年9月15日発刊
■著者:原 啓介 (著)
■本体価格:2,750円(税込)(本体2,500円+税)
■ISBN:978-4000058889
直観的理解で先導しながらも、進んだ解析学の学習にも十分な厳密さを確保し、なおかつ可能な限り少なく短い記述を試みることで、微積分学の〈エッセンス〉を凝縮した一冊。一つの理論体系を学んだという充実感を得られるように、全体像を示す章や、縦横無尽な応用先として微分方程式論の章を設け、各所に例題を付した。

■出版社:共立出版
■発刊日付:2023年9月12日発刊
■著者:Herbert Edelsbrunner (著), John L. Harer (著), 荒井 迅 (翻訳), 竹内 博志 (翻訳)
■本体価格:4,400円(税込)(本体4,000円+税)
■ISBN:978-4320114944
幾何学とトポロジー、アルゴリズムの分野を超えた融合が進み、その応用範囲は学問の世界を飛び出して実学の世界にまで拡がろうとしている。このような発展を専門家以外の幅広い方にお伝えしようというのが本書の目的である。
本書では、幾何学、トポロジー、そしてアルゴリズムをごちゃ混ぜにした内容を扱う。混ぜ合わせることによって、それぞれが薄まるようなことは全くない。むしろ、幾何学によりトポロジーが扱う位相的な構造を具体的に構成することができ、また、常にアルゴリズムを意識することで、構成が具体的な問題に応用できる複雑さのレベルを超えてしまうことを防げるという利点がある。
本書は3つのPartから構成されている。Part Aはトポロジカルな考え方への入門編である。Part Bでは古典的なトポロジーの題材のうちから、我々の目的に有用で、効率よく計算できるものを扱う。本書の中核をなし、また革新的な部分であるのは、Part Cである。Part Cでは、パーシステンスとその安定性という概念を導入し、応用について議論する。
[原著: Computational Topology: An Introduction, American Mathematical Society, 2010]

■出版社:共立出版
■発刊日付:2023年9月12日発刊
■著者:山田 秀 (著)
■本体価格:2,420円(税込)(本体2,200円+税)
■ISBN:978-4320112742
第1章では、実験計画法の基礎理論として、すべての水準組合せを実施する要因計画、その一部のみからなる一部実施要因計画について解説する。それぞれの解説においては、よく知られている直交表による構成だけでなく、理論的基礎がわかりやすい定義関係による構成についても説明している。要因計画、一部実施要因計画ともに、分散分析によるデータ解析について、例とともに解説する。
第2章以降では、一部実施要因計画のひとつである過飽和実験計画に焦点を当てる。過飽和実験計画は、多数の因子から効果がある少数の因子を見出すスクリーニング実験に有効な計画とされている。第2章では計画の良さの基準の基礎理論を解説し、第3章では計画の構成方法として、直交計画の連結法、プラケット・バーマン計画の半分実施など、基礎的な構成法を網羅している。さらに第4章では、データ解析方法を示している。伝統的に用いられているF値に基づく増加法だけでなく、LASSOなどの適用もわかりやすく解説している。

■出版社:共立出版
■発刊日付:2023年9月28日発刊
■著者:原田 史子 (著), 島川 博光 (著)
■本体価格:4,620円(税込)(本体4,200円+税)
■ISBN:978-4320125650
多様なデータ分析手法の原理を、線形代数学のほか、数理最適化、確率を含む統計学的な観点から理解することを目的とする教科書。
データサイエンスには多様な手法が存在する。データ分析を考えるうえでは、単に与えられたデータに,ウェブ記事などで紹介された手法に従って既存ライブラリを適用しても意味がない。これでは、そのデータを発生させている根本的原因を理解することはできないからである。データ分析者には、それぞれの分析手法の原理を理解して、求める情報を得るのに適した分析手法を選び、適用結果を読み解く力が求められる。
本書は、多様な分析手法の使い方だけでなく、各手法の数学的な原理をイメージしながら理解することを目的とする。そのため各手法について、数学的観点から分析手法の定式化を示し、どのような計算によってデータから求める情報を抽出するのか、なぜその計算によってうまく求める情報が抽出できるのかも示す。
各手法の原理は線形代数学のほか、数理最適化、および確率を含む統計学に基づいている。分析手法の定式化を理解するためにはこれらの知識が必要である。そのため本書では、原理を説明するのに必要な線形代数学・数理最適化・統計学分野の関連知識についても同時に学べるようにする。各分析手法を説明する章より先に、必要な各分野の関連知識を説明する章を設けている。

■出版社:現代数学社
■発刊日付:2023年9月23日発刊
■著者:高瀬 正仁 (著)
■本体価格:3,080円(税込)(本体2,800円+税)
■ISBN:978-4768706152
クロネッカーが試みた精密な計算に追随する 22 編の論文で到達した諸結果を構築するという大掛かりな構想のもと,これを果せないままこの世を去ったクロネッカーとともに,読者を数式の世界へと誘い「青春の夢」の実現をめざします.

■出版社:朝倉書店
■発刊日付:2023年9月30日発刊
■著者:S. L. Morgan (原著), C. Winship (原著), 落海 浩 (翻訳)
■本体価格:7,920円(税込)(本体7,200円+税)
■ISBN:978-4254122695
実証研究のために。[内容]社会科学における因果と実証研究/反事実,潜在反応,因果グラフ/観察された変数についての条件付けによりバックドアパスをブロック/バックドアの条件付けが無効/観察される変数による点推定が不可能/結論。

■出版社:日本評論社
■発刊日付:2023年9月38日発刊
■著者:正井 秀俊 (著)
■本体価格:2,750円(税込)(本体2,500円+税)
■ISBN:978-4535789890
いままでにない幾何学的群論の入門。無限の彼方からカタチの本質に迫る。『数学セミナー』の好評連載を収める新シリーズ第1巻。

■出版社:朝倉書店
■発刊日付:2023年9月25日発刊
■著者:手良向 聡 (監修, 翻訳), 大門 貴志 (監修, 翻訳)
■本体価格:12,100円(税込)(本体11,000円+税)
■ISBN:978-4254122770
●Clinical Prediction Models: A Practical Approach to Development, Validation, and Updating, 2nd editionの邦訳
●臨床予測モデルを詳説。
●概説にとどまらず,モデルの構築,一般化可能性,適用事例も網羅。
●豊富な図表と実践的な内容が魅力の一冊。

■出版社:現代数学社
■発刊日付:2023年9月23日発刊
■著者:加藤 明史 (著)
■本体価格:3,080円(税込)(本体2,800円+税)
■ISBN:978-4768706169
本書は1 変数,多変数および複素変数の関数の微分積分学について,基本事項を簡潔に要項欄にまとめ,それに基本問題と適切な応用問題を集成したもので,巻末には親切な解答を付した.問題は単なる難問や末梢的なものを避け,理論的にも重要な基本的良問を精選した.それらはすべて体系的に配置され,新しい用語にはすべて厳密な定義が付されているので,問題集全体が要項集としても役立つであろう. 【内容】 1 変数関数/多変数関数/複素変数関数

■出版社:翔泳社
■発刊日付:2023年9月13日発刊
■著者:武井 一巳 (著)
■本体価格:1,650円(税込)(本体1,500円+税)
■ISBN:978-4798183343
仕事のタイパを高める最強の武器を使いこなす
話題のChatGPTについて、文書作成、プログラミング、Excelからリスキリングまで、仕事の効率がアップする活用法を徹底的に解説した決定版。
望む出力結果を得るためにはChatGPTへの指示方法を工夫する必要があります。
その指示方法(プロンプトエンジニアリング)については、基本形となる命令セットを解説しています。
あらゆるビジネスで思い通りに使えるようになる
本書で得られる主な効果
・企画書・報告書などの文書を一瞬で作成する
・SNSへの投稿、Webサイト作成などプログラミングの手助けに
・経費精算書の作成、財務データの分析など、Excel操作が達人級の速さに
・英語・プログラミング学習などリスキリングに役立つ最高の講師に

■出版社:共立出版
■発刊日付:2023年9月28日発刊
■著者:𠮷田 英生 (著), 兵頭 俊夫 (監修)
■本体価格:2,420円(税込)(本体2,200円+税)
■ISBN:978-4320036420
「熱力学の第一歩」として、ぜひとも理解してほしい内容を厳選。自然に理解が進むように記載順を徹底的に工夫した。取り上げた内容については、他書を参照する必要のないように、とことん丁寧に説明。熱力学の基礎を理解するために、熱力学の諸法則(第0、第1、第2)にもとづいて、温度、熱、仕事、内部エネルギー、エンタルピー、エントロピー、自由エネルギーなど熱力学特有の物理量を導入していく。巨視的(マクロ)なところだけで現象論的に考察を進める点が特色である。入門書ではあるが、厳密性をおろそかにせず、理解を深めるのに役立つ歴史的背景も挿入。

■出版社:東京図書
■発刊日付:2023年9月9日発刊
■著者:畑 浩之 (著)
■本体価格:3,300円(税込)(本体3,000円+税)
■ISBN:978-4489024115
量子力学は原子・分子以下の微視的世界の物理を記述するための理論的枠組みであり、
また古典力学を学んだ段階ではまったく馴染みのないいくつかの基本原理に基づいて構成されている。
そのため、この「量子力学の基本原理」から演習問題を通して順に学ぶことが重要になる。
本書は量子力学の体系を理解し応用するための厳選された110問の「問題」とそれに対する「解説」「解答」からなる。
問題を解きながら量子力学が基礎から学べるように配慮しているのも特徴である。

■出版社:サイエンス社
■発刊日付:2023年9月22日発刊
■著者:和田 純夫 (著)
■本体価格:2,915円(税込)(本体2,650円+税)
■ISBN:978-4781915821
見過されがちな論点を色々な状況設定のもとで再度考察することを通して電磁気学の神髄に迫っていく.一度学んだことを反芻して理解を深めたい読者には格好の書.

■出版社:岩波書店
■発刊日付:2023年9月12日発刊
■著者:伊藤 早苗 (著), 伊藤 公孝 (著)
■本体価格:4,620円(税込)(本体4,200円+税)
■ISBN:978-4000063449
高温プラズマは刻々と形を変える。その理解は核融合のみならず広い領域で必要となるが、未だ謎が多く、定説とされる見方にも限界がある。基礎理論を切り拓いてきた著者が、解くべき問題の所在を示し、観測と理論の進歩を協働させて問題に対する新しい見方を生み出していくために、考え方の本質を基礎から解説する。

■出版社:羊土社
■発刊日付:2023年9月29日発刊
■著者:庫本 高志 (翻案), BruceKirchoff (著), JonWagner (イラスト)
■本体価格:3,960円(税込)(本体3,600円+税)
■ISBN:978-4758108553
聴衆を感動させるプレゼンテーションができる! ストーリーを軸に,さまざまなシチュエーション別のプレゼンテーションを手厚くカバー.はじめての学会から,一歩先を目指す人まで,プレゼンには必携の一冊です!